飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

iceland day.26 さらば氷河

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レストエリア - レストエリア 

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この日は珍しく朝早く起床し、8時半には出発。最近、日が沈むのが19時、日が昇るのが6時半頃と、入国した三週間前と比べるとかなり日が短くなった。前までは太陽の光で自然に6時前に起きていたのですが、思っていた以上に日が短くなるペースは早い。

 

アイスランドは北のほうは北極圏に入っているため、夏の間は白夜が起き、逆に冬は極夜になる。昼でも暗い、というのは想像できないけど確実に冬に向かっているのを感じる。

 

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今日まず最初に向かったのは、Seljalandsfossの滝!南部は本当に見所が集まっていて、とりあえず次の街まで走るか、と走り始めていた北部とは大違い。

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この滝は、大きさ、水量こそ昨日のSkogafossに劣るけど、なんと滝壺をぐるっと周る事ができる。

 

そのため、このように滝を横からや

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裏から見る事ができます!

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水量は劣るといっても、それはアイスランドの中でなので普通に激しい水が打ち付けています。そしてその水が細かい水滴となり、滝壺に吹き付けている。要するに、めちゃくちゃ濡れます。 行く方はご注意を。

 

 

思ったより面白かったこのアトラクションにテンションが上がり、そのまま海岸へとノリノリで向かう。

南部にはウェストマン諸島という島にフェリーで行け、その島には漁港の市場や景勝地、そしてアイスランドにしかいない鳥、パフィンにも会えるかもしれない。ということで超絶強い横風を耐え、フェリー乗り場に行ってみると…

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風強すぎてフェリー運航してない( ˆoˆ )/

まじすか…

いや、嫌な予感はなんとなくしてたんだけど…

 

もう一つの町からは毎日出ているそうなので、とりあえず先に進む事にした。

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こんなに空は晴れているのに。

でも、今日は晴れているだけ良い。

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アイスランドにいて、雨というのには慣れたけど、やっぱり走っていて楽しいのは晴れなんです。気づけば、晴れの写真ばかり撮ってしまう。

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空は青、どこまでも続く緑の牧場、そして遠くには氷河…この風景にもすっかり慣れてしまったけど、本来なら大歓声をあげながら走っている景色です。

 

慣れというのは怖いもので、アイスランドにいると無意識のうちにどんどん自分の中の景色のハードルが上がっていく。些細な事にも気づけないようになり、無関心のまま旅が進んでしまう。

 

そうならないためには、日々今いる環境を再確認しないといけない。僕が今いる状況は、たしかに半年前まで望み憧れてた場所なのです。

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今日で氷河を見れるのはおそらく最後。

この景色を忘れないように、そしてこれからも気づけるように…綺麗に見えた夕日と氷河を脳裏に焼き付けた。

 

 

この日の夜ご飯は、迷ったのだけど、安かったので羊の○玉を買った。○玉です。思いのほか大きくてびっくり!

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食べ方が分からなかったので、とりあえずビールとニンニクで煮込み、みりんと醤油で味を付けて炊き込みご飯にしてみた。味は、、、 意外と美味しい!!

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(見た目悪すぎるな…)

 

何だろう、モツと牡蠣を足したような味。

羊の○玉美味しい!!

 

 

こういう新たな発見も、旅を飽きさせないコツですね。米うまく炊けてなくて生だったけど。そして今日もキャンプ場行けずにレストエリアで野宿だけど。

…野宿には飽きてきた。

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走行距離 96キロ

合計距離  1977キロ

 

 

 

iceland day.25 観光地に行く理由

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vik- レストエリア 

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昨晩の雨風は全く止むことなく、キャンプ場に入ったのはいいもののテントを張る元気が湧かなかった僕達のとった手段は…

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共用ルームで夜を越すことでした。

幸い、車での来客が多かったので夜は空いておりぐっすりと眠ることができた。

 

朝起きてもその雨は止むことはなく、ご飯を食べたりwifiを使用したりして雨宿りをしていると、結局出発は13時頃となった。おそ!!!

どんだけ雨嫌いなんだ僕達…

 

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アイスランドの南部は火山や氷河が活発に活動しているので見所が多く存在する。まず最初に向かったのはこちら、ブラックビーチ!

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柱状岩がニョキニョキと生えており、遠くにもその結晶のようなそり立つ岩がある。そして人が多い…

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どこを見ても観光客であふれていて、風景だけの写真を撮るのも精一杯な状況です。

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柱状岩の発生の仕方は忘れたけど、火山が関係しているような気がする。そして近くのビーチは日本海を思わせる荒々しい波が押し寄せてきており、この岩を小さく砕いた砂がこの黒い砂浜を形成している。

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ちなみに、この波がかなり危険で、岩に夢中になっていると気付いたら足元がびちゃびちゃ、なんてことがよくある。13年前には波にさらわれた老人が一人亡くなったそうだ。

 

 

 

次は、、、墜落した飛行機!

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過去に砂浜に墜落した飛行機の残骸が残されており、周囲に何もない環境とそのボロボロになった機体がインターステラーのような、荒廃感を醸し出している…はずだったのだけど

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見ての通り、観光客だらけ!!!

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人多すぎる。しかも残骸に乗ったり登ったりでやりたい放題。なんか、観光しに来たのかそれに群がる人を見に来たのか分からないな…

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僕の自転車の方がなんなら荒廃感ある。

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飛行機の内部はこんな感じ。

 

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ちなみに、ここまでの道は、4キロ歩くか2000kr(1800円)払ってバスに乗るか選べます。

歩くと一時間くらいかかるけど、こういう時だけは自転車がとても優位に思える。

 

 

そしてその後は、Skogafossの滝へ。

滝は見過ぎて『フォスがなんだ』とか言ってた時もありましたが、何だかんだで行ってしまうんですよね。

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しかもここはあの映画LIFEにも出てきた場所。

行かないわけにはいかない!

 

この滝、遠くからでも分かるくらい、水量がえげつない。

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今まで見た滝が小さく思えてしまうほど、大きく、そして圧倒的だ…

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観光客も勿論多いのだけど、それがちっぽけに見えてくるほど。ここまでになると、最早気にならないくらい、スケールが違う。もう一度行きたいなあと思える滝はここと、Gullfossだけです。

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ちなみにここも、滝の横の高台に登れるのだけど、

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結構坂がきついので要注意!僕は膝を持っていかれそうになったよ…

 

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また、この場所で三週間前に別れたおっちゃんとも再開した。このおっちゃんはGullfossから北に200キロほど、氷河と氷河に挟まれたグラベルをぶち抜くルートを行っており、別れる際に『生きてまた一週間後くらいに会おう!』と言って別れた。

一週間どころか、三週間くらいかかったのだけど、お互い生きてて良かったと再会を喜びました。

 

人が多い観光地で少しうんざりしてたけど、こういう出会いもあるとまた行きたくなるなあ。

最早人に会いに、観光地を回っていた昔の僕を少し思い出した日でした。

 

走行距離 74キロ

合計距離 1881キロ

 

 

iceland day.24 ポケモンならどくタイプ

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Kirkjubæjarklaustur - Vik

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昨日降り続いた雨はいつしか霧となり、僕達のテントや装備をしっとりとしてくれた。そのおかげで、僕のテントには緑色の斑点がポツポツと出てきました。カビです。

 

雨が多いのは分かるけど、分かるけど、、、、

 

多すぎるんじゃー!!!!!!(ノД`)・⚪︎゜

と声を大にして叫びたい。とまあ叫んでもしょうがないので、今日もテントを干す作業から始まる。

 

テントを干している間は暇なので、うどんを作る事にしました。何故って?キャンプ場のフリースペースに小麦粉があったからです!

時にキャンプ場は僕達にとって食材を提供してくれる場ともなる。

 

まずは小麦粉と水と塩を混ぜて練ります。

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練ります!!
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そしてできたものがこちら。

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これをアルミホイルで包んで、しばらく置きます。
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本当は半日くらい置いた方がいいらしいけど、僕達は流石にそこまで時間はないので、10分ほどしたら切り始める。

これを…
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こうして…
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茹で上がったものがこちら!
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ちょっと太く切りすぎたけど、

これを日本から持ってきた出汁と混ぜれば…
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おお!うどんだーー!!!

 

味は細いほうとうみたいで市販のうどんとは遠いけど、それでも十分うどんと言えるほどの美味しさ!

というか今回の小麦粉はケーキ用の薄力粉なので、それにしては美味しく出来たと思うのです。皆さんも、少し時間ができたらぜひ!!

 

 

とまあうどんを作っている間にテントは乾いたのだけど、雨は止まなかった。チェックアウトギリギリまで待ってみたのだけど、雨は一向に止まなかった。。。

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今日も雨の中、出動です。

この雨が非常に厄介で、雨というよりは霧。降水量自体は少ないけど、体に絡みついてくるように濡らしていく。

 

ゴアテックスは防水だけど、袖口やファスナーから侵入する水は防げない。そのため、この手の雨だと結局濡れてしまうんですよね…

 

このいやらしい雨は、四時間の間降り続けた。

途中一瞬晴れた時もあったけど、

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本当に一瞬だった。

むしろこれから晴れるのか!?と僕達を期待させてがっかりさせていった残念な晴れだった。

 

ポケモン勝負ならば、絶対どくタイプを使ってくる。

しかも、始めに攻撃技ではなく、どくどくやおにびなどの状態異常を起こすような、そういういやらしい戦法を使ってくる、そういう奴が降らせるような雨です。

分かりにくい喩えで申し訳ないのだけど、そんな感じのじわじわと僕達の体力とメンタルを奪っていく雨だった。

 

しかも風も強い。どのくらいかというと、

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標識がこうなる感じ。もう、どくタイプどころかひこうタイプまで混じってきたな…

 

この雨風の中野宿をするのは困難と判断し、少し早めにキャンプ場に着弾。このキャンプ場、1750kr(1500円)と少し高いのだけど、共有ルームが広くてありがたい。何故か雨漏りめっちゃするけど、壁と屋根があるだけで全然違う。

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こんなうどんしか書くことがない日だったけど、一つだけいいことがあった。

メンバーの一人、おーやまがなんと今日23歳の誕生日を迎えたのです!

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23歳なので、23本のビールでお祝い。

彼は嬉しそうに、そして途中からは苦しそうにそのビールを開けていきましたとさ。めでたしめでたし!

 

走行距離72キロ

合計距離 1807キロ

 

iceland.day.23 氷河さん、お手柔らかに

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レストエリア - Kirkjubæjarklaustur

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昨日寝たレストエリアにはゴミ箱やトイレはなく、自転車にも体にも重い荷物を抱えていた僕達は、なんと昨日値段を聞いてスルーした国立公園に戻ることにした。

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昨晩値段を聞いて『やっぱ泊まるのやめる』と言って出て行った僕達に、もう一度笑顔でハローと挨拶をしてくれた受付のお兄さんは人格者に違いない。

 

この国立公園には氷河のウォーキングツアーや山岳地帯のトレッキング等様々なアクティビティが存在します。ただ氷河は昨日散々見たし、トレッキングは時間かかりすぎるし…

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選ばれたのは滝でした。

もう何回見るねん、って話ですよ。

でも、このSvartifossは滝の裏にある岩が柱状岩になっていて、少し珍しい形をしている。

 

こんなにきれいに一本で流れ出す滝も珍しいかも。だいたい30分〜45分くらいで行けるのでぜひ!

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そこから今日も走り出す。アイスランドを三週間走っていてなんとなくわかってきたのだけど、基本的に風は山から吹き下ろすように吹いてきます。

 

そして氷河は急激に空気が冷えるのでその気温差で風が増す。どういう状況かというと、f:id:remaker314:20190919071704j:image

氷河に近づこうとすると向かい風になって、出ようとすると追い風になります。

 

なので走り出しはめちゃくちゃ追い風。本当に追い風!

どのくらい追い風かというと、近くに流れている滝が滝じゃなくなるほど。

 

アイスランドの滝も大変なんだね…

 

ちなみに、氷河も無限に存在するので、道の先に氷河が見えたりすると途端に向かい風になって、『ひょうが…ひょうがあああああああ!!!!』と叫びながら走る羽目になる。

 

そしてそういう場合、チリやアルゼンチンのような風の強い国は大抵風除けのためのシェルターがあるものだけど、この国ではそんなものはないので基本的にはこのトイレが僕達の憩いの場となるのです。

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そんなこんなで次の街、Kirkjubæjarklausturに到着。ここの街でやることはキャンプ場で泊まること以外ありません。

ただし僕達にとってキャンプ場に泊まるということは、芝生の上にテントを張り、汚れたコッヘルやバーナーを掃除し、シャワーを浴び、服を洗濯し、wifiを使って今後の作戦を練るという言わば一大イベントです。

最近はもうキャンプ場に泊まれるという事だけで嬉しいよ。

 

勿論、夜に作るのはカレーです。ええ。

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これももう何度目だよって感じですが、この室内で作れるカレーというものは、本当に贅沢なものなんですよね。

日本に帰ったら、屋外で調理することがこれから何回あるんだろう…

 

まだまだ氷河地帯は続く、今後もお手柔らかにお願いします、氷河さん。

 

走行距離 74キロ

合計距離 1735キロ

iceland day.22 氷河と風に流されて

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レストエリア - レストエリア 

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昨晩は、小さいながらもオーロラが見れた。この一点も雲のない星空から、誰が朝雨が降ると予想するだろうか!全くもってアイスランドの天気が分からない。

 

昨日泊まったレストエリアには僕達の他に、もう一人サイクリストがいた。一応、グレーゾーンではあるけど、サイクリングマップによるとレストエリアでの野宿は禁止されていない。ただこの時期、サイクリストとすれ違うことはあれど、一緒の場所で寝るのは初めてだった。

 

彼の名はデイビッド。

アメリカから来ていて、彼もまた自転車で一周しようとしているそう。海外ツーリングは初めてだから、見る景色全てが新鮮で素晴らしいと嬉しそうに語っていた。

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なぜかチャリで来たポーズ。

 

僕はドラゴンクエストのような世界だと思ったのだけど、彼は有名オープンワールドゲーム『スカイリム』をした事があって、それをリアルでプレイしているみたいと言っていた。やっぱり、考える事は一緒だ。こんな景色、ゲームじゃないと見たことないよね。

 

夢について、聞いてみると

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『毎日、自分の中のヒーローになること。人生を最大限に楽しむために、日々取り組んでいる。まだ満足はしてないけどね。10代の時の自分や、将来の娘や息子に、がっかりされるような人生にはしたくないんだ』

 

と力強い言葉をもらった。

僕は毎日、自分自身に満足できているだろうか、今日一日、精一杯頑張れただろうか。

そう問いかけるきっかけになったような気がする。

 

夢を聞くということは、いつも相手以上に僕が得るものの方が多い。人それぞれやりたいことがあって、日々努力していて、そういう人達を見ると僕も負けてらんないなって気持ちになります。ありがとう!

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今日も氷河の横を走る。昨日は雲の影響か、氷河のすぐ近くで寝てもそこまで冷えなかったが、実際に走るとその冷気を感じる事ができる。

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途中寄ったところだと、こんな氷河が流れているスポットがあった。崩れ落ちた氷の塊がどんぶらこと川に流れていく。初めは雪の塊のような青色に見えるのですが、

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これが水に飲まれて表面が磨かれていくことによってダイヤモンドのような輝きの氷に変化し、黒いビーチにうちあげられている。

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ここが、有名な観光スポット、ダイヤモンドビーチです!こんな寒いところで、氷を愛でることになるとは思わなかったよ。

 

ちなみにそのままランチタイムに入り、氷河を眺めながらスープを飲んでいたのですが、

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吹き下ろしの風が寒すぎて、全く暖まらなかった…寒い、寒すぎるよ氷河…((((;゚Д゚)))))))

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気を取り直して、走り出す。今日はもう一つ氷河の他に訪れる場所がある。それは、パフィンツアー!

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アイスランドにしか生息しないパフィンを間近で見られるという島があり、そこに行くツアーがあるのです。もしかしたら自転車でも行けるかもしれない、とダートを走っていったのですが…

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ツアーは…八月で…終わっていた……

しかも島までは湿地帯を通るのでツアーじゃないと行けない…

 

そしてこのツアー、9000kr(8000円)する…

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ガイドブック、そういう情報こそ載せていて欲しかったな…

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しょうがないのでもう一度ダートを戻る。まだ晴れてるからいいけど、雨降ってたらブチ切れ案件ですよ。

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やる事もなくなったので、もう一つの氷河へ向かう。正直氷河はもうどうでもいいのだけど、こっちのほうがすぐ近くに寄ることができるのです。

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実際行くと、なるほど、これは迫力がある、、、

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ところどころミシミシと音が聞こえ、今も少しずつ動いているのがわかる。そして水面に反射して鏡のように見えるのです。

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夕日も相まって、なかなか感動する所でした。

 

そして今日はその近くの国立公園のキャンプ場で泊まろうとしたのですが、お値段なんと2250kr(2100円)、、、!!

 

設備が良いのは分かるのだけど、共用ルームがない。のでもうすこしだけ進むことにした。

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という事で今日もレストエリアの裏で野宿。明日は雨という事が分かっているので、みんなでテントを固めて夜ご飯を食べながら、憂鬱な気分を吹き飛ばすように乾杯をする。

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明日も晴れてくれるといいんだけど。

願いながら飲んだビールは少し苦かった。

 

走行距離 92キロ

合計距離 1661キロ

iceland day.21 ハロー、氷河!

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レストエリア - レストエリア 

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天気予報によると、明日以降、五日間連続で雨が降るらしい。

頼むから、天気予報外れてほしい。まぁ、祈ったところで変わるようなチャチな気候じゃないので、僕にできることは普段の素行をよくすることしかできない。

野宿を辞めてキャンプ場にちゃんと泊まるようにしたらもっと晴れてくれるだろうか。いや、それこそもっと走りたくなって、結局キャンプ場に行けなくなる。

 

結局やることはいつもと同じ。走ることだけです。

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珍しくもない向かい風を受けながら今日も今日とて走る。なんでこんなに向かい風が多いんですかねぇ、でも晴れているだけ今日は良いほう。

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坂もチュンと登れる。

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そしてトンネルを抜けるとそこには…

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氷河が待っていた。

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え!?氷河だーー!!

 

たしかに一号線は氷河の近くを通るんですが、こんなにはっきり見えるとは。というか、氷河のひんやりとした冷気を感じるほど近くを通っていく。

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氷河とは読んで字のごとく、氷の河と書く。まさにその通りで、川のような氷の塊がずっしりと佇んでおり、その雪解け水が川となり流れてきている。

その水と草花と氷が入り混じる景色は、まるで最果ての地、パタゴニアを思い出させるようで、少し哀愁を漂わせている。

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今日もアイスランドは美しいよ。

昨日までのフィヨルドとは大きく変わって、これはこれで、とても美しい。

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途中、一号線から外れてHöfnの街で買い出し&情報収集をする。氷河の周りは見所が多いので、どのくらいで進めるか日程を組む必要があります。まぁ僕達の場合、今日、明日で全部観ないとそのあとは雨が降るんですけどね。

 

あとは、氷河のあと、どうしても行きたいトレッキングルートがあるのだけど、そこも天気次第では厳しいかもしれない。もう冬が来ているので、天気が悪いということは最悪命に関わる状況もありうるので、少し慎重に動く必要があります。こんなに天気を気にしながら旅をするのは初めてかもしれない。

 

まぁ、アイスランドの天気予報なんてあてにならないので、雨予報が外れてくれることを期待しておいて、この街を離れる。

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その後も氷河タイムは続く。

途中、トナカイがいるのが見えた。羊や馬しか見てなかったので、これはかなりレア。

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こちらトナカイと野生のおっちゃんです。野生のおっちゃんはよくその辺にいるんですけどね。

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今日はめちゃくちゃ鏡張りしている川の近くのレストエリアで野宿。ここ、ロケーションが最高すぎる。

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トイレとゴミ箱、ピクニックテーブルまであるし、この背景よ。ほぼキャンプ場です。寧ろ安いところより設備あるかもしれません。

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氷河も見えるしね。

そんなところで焼く肉は美味くないわけがありません。今ならなんと!ビールも付いてきます!

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今日も走って、食べて、寝て、どんどん心身が健康になっている気がする。もっと晴れてくれれば、きっと日本に帰る頃には聡明で美しい心になると思う。まだまだ長い道のりだ…

 

走行距離 89キロ

合計距離 1569キロ

iceland day.20 さらばフィヨルド

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Berunes - レストエリア

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風が強い日は、テントが音を立てて揺れるので非常に眠りづらい。のでイヤホンを付けて眠ることにした。

 

曲も一曲ずつ変わると、その度にリズムが変わって眠りにくくなるので、一曲を無限リピートで。選ばれたのは、山下達郎で、僕らの夏の夢

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一定のゆったりとしたリズムで、曲が流れる

 

あの丘の向こうに

僕らの夏がある

変わらないもの 美しいもの

全てそこにある

 

太陽の行方を

向日葵が追いかける

風の音さえ 聞こえないほど

僕らは見つめ合う…

 

そう、僕達は今、夏なんだ。

 

大学生の夏休みという青春まっさかりにいるんだ…

 

少し暑苦しい、蝉の鳴き声が聞こえてくるあの夏が、きっとすぐそこに待ってるんだ……

 

 

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目を開けると、そこには冷え切ったテントの屋根がありました。今日もよく寝れたようです。本当にありがとうございました。

 

僕らの夏の夢はとっくに終わってたよ…

 

ちなみに九月の中旬は、もうシーズン外で、冬だそうです。てっきり10月くらいだと思ってたのだけど、どこのキャンプ場でも『冬なのに自転車だと寒くない?もうオフシーズンよ』って言われます。値段はオンシーズンと変わらないんですけどね。ちょっとくらいオフしてくれ。

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そんな寒空を走る。幸い、今日は風は強いけど、天気には恵まれた。

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ため息をついてしまうほど荘厳な景色を眺めながら走るサイクリングは本当に贅沢だと思う。

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東部のフィヨルドは、西側と違って海岸線にずっと沿っていくので、フィヨルド自体の形がよく分かる。地層が斜めになっているので、おそらくプレートのぶつかり合いで隆起した断層が見えているのだと思う。

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そこがさらに風や氷河で削られるので、彫刻のような外観になる。これはもはや自然の芸術といってもいいレベルです。

 

昔習った地理や理科の知識を総動員しながらどうやって出来たんだろう?って考えると、あの時の勉強も無駄じゃないんだなって思います。

 

寧ろ、こういう経験がないと必要性を感じませんよね。英語も日本にいるだけならする必要はないと思うけど、海外に行くなら必須になるように。歴史も政治も、海外ではよく『どう思う?』って聞かれたとき、どもってしまうことが多かったから自主的に知ろうとするようになったし。ニュースも他人事じゃなくなった。

やはり日常に必要性を感じることは大切なのだと思う。

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東部フィヨルドはアップダウンもそこまで多くないので、ぼーっと考え事をしながら走るにはとても良い道です。考え事しすぎて道から滑落するくらいには、良い道ですよ。

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久々に血が出た。地味に痛い。

 

今日はキャンプ場が周りにないため、レストエリアで夜を越す。1日を締めくくるように、太陽が少しだけ雲から顔を出してくれた。

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さらば東部フィヨルド

ここからは最終ステージ、見所の多い、多すぎる南部に入っていきます。

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走行距離 104キロ

合計距離  1480キロ