忘れる前にアメリカ編の情報を書いておきます。といってもアメリカも広いので
【西海岸編】と【内陸編】に分けます。
西海岸編
シアトル 〜 ポートランド 〜オレゴンコースト 〜 カリフォルニアコースト 〜 サンフランシスコ 約1500キロ 9/20 〜 10/7
内陸編
サンフランシスコ 〜 ヨセミテ国立公園 〜デスバレー国立公園 〜 ラスベガス 〜 グランドキャニオン 〜 ページ 〜 カイエンタ 〜 セドナ 〜 カレクシコ 約2500キロ 10/10 〜 11/16
道について
西海岸編: ほぼ問題なし。1号線でずっといけます。路面は良いんですが、海沿いなのでアップダウンはそれなりにあります。南下する場合、ガードレールのない崖側を走ることになるのでそこだけ注意が必要です。
内陸編: こちらもほぼ問題なし。主要道路でいけますが、車通りが多い道ほどゴミも多くなるのでパンクには注意。路面は少し悪いですがどストレートな道が増えて、走っていて気持ちが良いです!緩やかな登り下りが多い印象でした。
気候、シーズンについて
西海岸編:昼は涼しく、夜は長袖長ズボンで少し寒いくらい。九月中旬でシーズン終わりかけの時期だったので海に入ってる人はあまりいませんでした。走る分には丁度良い気温です。七月、八月のシーズン真っ只中だと欧米人のキャンパー、ハイカー、バイカーで道とキャンプ場がごった返すらしいので景色に重点を置くならこのくらいの季節が良いかも。
内陸編:標高にもよりますが、1000mを超えると朝晩は氷点下になります。走る時もTシャツ+ジャケットで丁度良いくらい。ただし夏は昼間40度を超えるというのと、大きな観光地は激混みするらしいので9月〜10月くらいが寒すぎず暑すぎずで良いかもしれません。(アンテロープキャニオンの上から光が差し込む景色は夏じゃないと見れないです)
補給、宿泊について
西海岸編:スーパーマーケットが20〜30キロに一つはあるので、補給には困りません。大きな街でまとめ買いするのが一番安く済みます。
キャンプ場は州立公園が便利。殆どの州立公園にハイカーバイカーサイトがあり、徒歩や自転車旅行者は5〜10ドルで泊まれます。州立公園はだいたい50キロ間隔くらいにあるので、ほぼ毎日泊まってました。一般のキャンプ場だと15〜20ドルくらい。高いですが、シャワーやwifiが備わっていることが多いです。
内陸編:州立公園が一気に少なくなるので、warmshowersと野宿を交互にしてました。ヨセミテやグランドキャニオンにはハイカーバイカーサイトがあります。街自体が少なくなるのと、内陸に行けば行くほど間隔が広くなる(アリゾナだと100〜200キロの一個くらい)ので水と食料は計画的に補給する必要があります。wifiに関しては、モーテルやカフェ、図書館、またはセーフウェイやウォールマートのような大きなスーパーに行けば拾えます。
治安、野宿について
西海岸編:大きな街ほど治安が悪い所が多くなります。シアトル、サンフランシスコ、オークランドの路地裏や橋の下は夜一人で歩くには注意が必要です。他の場所は特に問題ないかと。西海岸は州立公園が多いので、ほぼ野宿はしなかったです。住んでいる人も旅人慣れしています。
内陸編:治安は全く問題なし。野宿ポイントも比較的見つけやすいです。ただし、川や湖がほぼないので水を浴びれないことが唯一の気がかりでした。スーパーやコンビニで休憩してるとインディアンにお金をせびられることがよくありますが、きっぱり断るとすぐいなくなります。
その他情報
・アメリカでは熊は少なくなるものの、ラクーン(タヌキ)、ガラガラヘビ、サソリ、フェネック、野犬、コヨーテなど野生動物は数多く存在しています。キャンプ場や野宿する際、食べ物は全てテントに入れるか、専用の入れ物に入れる等対策はしっかりとした方が良いです。
・僕の通ったところは比較的銃を携帯しない人が多かったんですが、州によっては銃を突き付けられることもあるそうです。撃たれることはそうそうないと思いますが、要注意。
・自転車旅をするならwarmshowersを強くおすすめします。バックパッカーのカウチサーフィンとほぼ同じなんですが、ホストと連絡を取ることで無料で泊めてもらえることができます。宿泊だけでなく、シャワーや食事、情報なども手に入れられることがあるのでたまに使っていました。ホストの人は皆優しく、ホスピタリティに溢れているので人と交流するのが好きな人ならぜひ利用するべきです。
総括
西海岸も内陸も自転車旅には向いていると思います。人も優しく、天気も安定しており、非常に快適な自転車旅ができました。
大海原を地平線の遥か先まで見渡せる西海岸、グランドキャニオンをはじめとする見所満載のグランドサークルを有する内陸、どちらも見ごたえ、走りごたえがある場所でした。
ツアー、アムトラック、キャンピングカー、廻る手段は色々ありますが、来年の夏は大自然と人に真っ向から向き合える自転車旅、いかがでしょうか?☺