Villa Rio Tranquilo
朝2時。雨音で目がさめる。
聞かなかったことにして寝る。
朝4時。強風でテントが軋む音で目が覚める。
…何も聞こえなかった事にして寝る。
朝6時。テントが浸水している事に気がつく。
………いやもう無理!!( ;∀;)
朝一で飛び起きました。キャンプ職人の朝は早い。おはようございますやしまるです。
今日は取り合えず午前中はマーブルカテドラルのツアーに向かう予定。なんですが、朝から雨風が強く、テントから出とうない。。。
というか晴れるって言ったじゃないですかー!!とちょっと裏切られた気分。
ギリギリの時間までテントの中で過ごし、外に出るなり直ぐに船に乗り込む。
マーブルカテドラルは長年時間をかけて波の浸食によって削られて出来た模様で、水色の湖面の反射によってマーブル模様に輝くと言われる場所ですが、今日は大シケ中の大荒れ。果たして雨が降っている中どれくらい綺麗に見えるのか怪訝な顔でフェリーに揺られること30分…
見えてきたのは。。。
おおーー!!
割と綺麗!!
雨だからマーブル模様なんて見えないんだろうな…と思ってたのでこれは良い裏切り。
思いの外鮮やかに見えて、ちょっとはテンションが上がります。
一応、バックパッカー向けの旅行誌【地球の歩き方】ではこのマーブルカテドラルとアルゼンチン側にあるフィッツロイトレッキングが主な観光地のアウストラル街道。
まずまずといったところでしょうか!
ところで、僕達が乗った船は屋根付き、壁ありで雨も波の水しぶきも気にせず快適な船ライフを送れたのですが、この降りしきる雨の中を突き進む屋根なしの奴隷船のようなツアー船を見つけてしまい、なんとも言えない気分に。ご愁傷様です……
そして岸に戻ると、更に雨が強くなっていた。
湖の中では雨は弱くなっており、『これは今日は走れるんじゃないか…!?』と期待していたんですが、そんな事はなく雨。
台風のように降りかかる雨。
その中にはまだ撤収作業が全く進んでいない濡れ濡れのテントたちが。
僕達は最早テントをまるでゴミを見るかのような目で見ていました。この雨の中、テントを片付けないといけないのか……深いため息の後、1人、また1人と雨に向かってダッシュしていく。僕もまた、諦めて撤収作業に向かうのでした。
しかも、問題はそのあと。
この街を出ると60キロ補給地点もなく、水もこの雨のせいで汲めない(水量が多すぎて水に泥が混ざってしまう)でしょうし、更には向かい風。
雨は一向に止まず、ますます強さを増すばかり。
………………
全てが嫌になった我々は、満場一致でロッジに泊まる事に致しました。もうやってられーん!!!W(`0`)W
街の南側にあるカバナ(ロッジ)にすぐさまチェックインすると、いままで溜まっていた洗濯物やテントを全て干す。
干す!!
なんやかんやで4日くらいシャワーを浴びていなかったので、ついでにシャワーも。
最早気にならなくなっていたんですが、やっぱシャワー最高〜!!Tシャツに至っては1週間ぶりに洗いました。
暖炉で火を起こし、とにかく乾かす事に専念。
そして夕ご飯を作る時間になると、それまでずっと降っていた雨が止み、街は夕日に染められていました。
なんだか自然とは人間の生活とは全く別の意思で動いている気がする。人の力とは何と微力なものなんだろうと思う毎日です。
夕飯は久々にカレー!
ようやく1キロあったルーを使いきりましたー!!
疲れた日には特別なお酒を。
ビスコで乾杯し、今日の苦労をつまみに酒を飲む。
天気は悪いが今日も良い日。ここだけの話、景色より毎日のキャンプが楽しみになってきています!