飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

day.224 360°何もない世界

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- Rio Gallegos 

 
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ふと光につられて起きると、昨日は雲に隠れていた夕日が朝陽となって登っていました。昨日は夕方からテントにこもっていたので気がつけば暗くなっていて、そして気づけば寝ていました。

 
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朝日に照らされながら朝ごはんの準備をする。

そういえば、テントの前室でご飯を作ることが多くなりました。これは風を避けるためという意味もありますし、単に気温が下がって外で作りたくなくなってきたというのもあります。冬が近づいてきている。

 

太陽が出れば半袖短パンで走れるんですが、少しでも隠れると雨具の下にセーターを着ないと寒く感じるほどに。

あぁ、ほんとうに季節が変わってきているんですね…

 

走っていると、ふとあることに気がつきました。

あれ……前を見ても、後ろを見ても何もない…

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見渡す限り草原が広がるのみで、その他には人も建物もない。

風もないので自転車を止めるとシーーーーーーン………と静寂が辺りを包む。

 
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まるで世界に自分一人だけがいるような、人類が滅亡した後自分だけが生き残ったかのような、そんな世界。こんなところ、宝石の道以外無いと思っていたのだけれど。

 

このご時世、人を感じることのない場所のほうが、希少であると思う。どんな所も開発が進み、建物が立ち、そして人の居住区となる。人が住めば更に人がやってきて、いつのまに集落から村へ、村から街へどんどん大きくなっていき、しまいには最初の頃の面影は失われていく。

 

ここはそんな世界に数少ない大自然の"安全区"であるわけです。何もないからこそ、素晴らしい。

 

まぁそんな静寂も五分と持たずに後ろから来たトラックに破られたんですが。というかこんな所で黄昏てる場合ではない。またせっせと自転車をこぎ始めました。

 
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リオガジェゴス まで30キロを切ると、道路灯が出てきて、建物も増え始める。なんだか日本の高速道路みたいだと苦笑いしていたら、看板にウシュアイア の文字が!

 
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ようやくここまで来たんだなぁ、とじんわりする。ここまで長かった…先もまだあるけど…

 

リオガジェゴス はかなり大きな街で、超大型スーパーが500m間隔で立っているほど。久しぶりにwifiとシャワーを使いたかったので、今日は街の中のキャンプ場へ。

 
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このキャンプ場がなかなかハイテクで、施設の中にどでかい遊具やサッカー場まである。

 

勿論キャンプもできて、トイレは中にヒーターもありポカポカ。なんとトイレットペーパーも完備!素晴らしい!!

今夜は快適な夜を過ごせそうです。

 

走行距離80キロ

合計距離11855キロ