飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

day.228 自転車の原点


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- Rio grande 

 

雨風に晒されることのなく小屋の中で目覚める。隙間風は無いものの、周りに何もない平地にポツンとある形状のせいか、夜中は特に冷えました。水たまりが凍っているところを見ると−5℃くらいまで下がったんじゃなかろうか。寒いっす。

 
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壁に書かれたコメントを見ると、どうやらこのバス停はチリ政府が自転車旅orヒッチハイク旅をしている旅行者用兼工事員用として建てたものらしい。チリはほんとにこういう小さい所に手が届くというか、気が効くんですよね。この100km圏内に街などない辺境の地にある小屋にどれだけ多くのサイクリストが助けられてきたか、小屋の壁にびっしりと書かれたコメントが物語っています。

 

そんな小屋を出発し、今日は東へ!

朝から強い西風が吹いており、追い風となって僕を押してくれる。May the wind be with you ! 何度も頭の中でヨーダの声で再生される、、、良い言葉です。

 

オナイシンの小屋からアルゼンチン側のイミグレまでは道は未舗装になるんですが、何故かすぐ横に使われてない(工事中?)舗装路があり、自転車ならばガードをスルスルと抜けて入って行くことができます。

結果、50キロほど車も来ない、綺麗な道を進むことができました。ついてる、今日はついてるぞ!!

 
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景色は今日も変わらず平坦路で何もない草原が広がる。パンパに入ってもう10日ほど経ち、この景色に飽きてきたかというと、そうでもない。

地平線まで無限にある世界を力いっぱい好きなだけ追いかけることのできる、これって自転車の楽しさの原点みたいなものなんですよね。

 
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自分自身の力で目的地を目指す、この単調に見えて単純な作業こそ旅の中で唯一最初から変わらないスタイル。

チャリって意外とシンプルイズベストな手段なんですよね。何も考えずに、ただただ進めば良い。

 

追い風も相まって、久しぶりに自転車に初めて乗って近くの公園を駆け回った時の気持ちを思い出しました。

 
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昼前にはチリ側のイミグレーションへ。出国の際は特に荷物検査はされないので、スタンプを押されて終了。10キロほど進んでアルゼンチンの入国の時も同じです。

 
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しかしここまでは東に進んでいたので追い風を目一杯受けて最高に楽しかったんですが、ここから先は進路は南になり、曲がった瞬間から追い風が凶悪な横風へと変貌する。

 

 

はーーっと深いため息を吐いて、今日も今日とて消耗戦。でも昨日は横風+向かい風だったのに対し今日は横風のみ。フラフラしながらペダルを回し続け、6時頃にリオグランデの街へ到着。

 
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てっきりフエゴ島にある街なので寂れているんだろうと高を括っていたら、案外新しく発展した街のよう。建物も街も綺麗で、交通量もかなり多くなる。

 

この交通量が非常に厄介で、今まで一時間に数台しか来ない道を通っていたので非常に鬱陶しく感じました。日本帰国後が心配ですね…

 

宿は高いのでそのままキャンプ場へ。

リオグランデには大層評価の高いキャンプ場があって、僕もそこへ行って見ると噂通りめちゃくちゃ優しいオーナーさんに歓迎され、手厚くもてなしてくれました。

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エルカラファテ から1週間、ずっと風と戦ってそろそろうんざりしてきたので、ちょっとここで休憩しようかと思います。

というか、もう暴風雨の中走りたくない……(´Д` )

 

走行距離130キロ

合計距離12240キロ