昨晩の祈りは虚しく、今日は雨の降る音で起床する。最悪の朝です。
#サイクリング死亡かるた
— やしまる@自転車アイスランド一周🇮🇸 (@remaker314) 2019年9月6日
朝テントを開けたら雨☂️ pic.twitter.com/DeJRu64iuw
とりあえずテントの中でコーヒーを淹れる。
音楽もかけて気分を盛り上げてみたのですが、間奏の時に雨音が聞こえるので逆効果でした…
気を取り直して撤収し、走り始める。
この辺りはフィヨルド特有の形により、入り組んだ奥の方はほとんど無風になります。
そのため、波が立たず、水面は静かに鏡のように佇んでいる。
遠くの家もこの通り。
まるで海とは思えないほどの静寂に、思わず息を飲む。
また、フィヨルド特有の地形として平地の部分は海に沈むので、山の部分だけが沈まずに残っています。そのため、ルートとしては
登って
下って!
登って!!
下って!!!
登って!!!!
下って!!!!!!!!!
を繰り返す破茶滅茶なルートになります。
もうね、アホなのかと。
アップダウン多すぎぃ!!!
天気はなんだかんだで回復したのですが、その分風が出てきて、向かい風に、斜度に、ぼこぼこにされる僕達。そして極めつけが、未舗装であること!
朝の雨で粘り気を持ってしまい、登りはべたつき、下りは滑るというね。登りも辛かったけれど、下りも怖いという、隙のない二段構えなのでした。
北西部のフィヨルドには斜度10%以上の未舗装の峠が多く存在する。
— やしまる@自転車アイスランド一周🇮🇸 (@remaker314) 2019年9月9日
登っては下り、また登っては下りを繰り返すと自分はまるで無限ループに陥っているかのような感覚になる。
そのつづら折りの形、向かい風、ドロドロの道、全てに敬意を評して僕はこの坂を『うんち坂』と呼ぶことに決めた。 pic.twitter.com/Xw0zxpwJqV
あまりのきつさに、車の人が挨拶してくれても返す余裕がない。
そしてその余裕のなさを見抜かれたのか、いつもはダッシュで逃げる羊達も全然逃げずにじっと見つめてくる始末。ハァハァ言いながらこんな坂をわざわざ登っている僕達を見て彼らは何を思うのだろう…
そんな道中でしたが、わざわざ遠回りした甲斐があったと断言できるほど、綺麗な紅葉が迎えてくれました。
まだ九月だけど、木々や苔達がそれぞれの色へと変わり、それが入り混じり、紅葉の『紅』色となる。
それが海の綺麗な青と絶妙にマッチして、なんとも言えない情緒を醸し出している。
こういう道なら、多少のアップダウンも許せるかもね。向かい風は許せないけど!
途中に寄ったホテルは1000k(役950円)でキャンプができて、wifiも使えるという好条件でしたが、もう少し進めそうだったので断念。
その後風が強烈な横風に変わり、脇に落ちそうなほどだったので土手の下で野宿を決行することに。
幸か不幸か、朝濡れたテントを乾かせ、風も防げて快適に寝れそう。本当はキャンプ場泊まりたいんですけどね、本当はね!
走行距離91キロ
合計距離621キロ