『グランドキャニオンは上から見るより下から見上げたほうが何倍も凄い』
ネットで調べても、人に聞いても必ずそう返ってくるほど、グランドキャニオン内のハイキングは人気らしい。
そんなこと言われたら行くしかないじゃないか!ということで一泊2日の谷底キャンプをしてきました。
谷底のコロラド川まで標高差は約1400m、片道12キロ。夏場は疲労や熱中症で毎年死者が出るため一日で行って帰ってくることは禁止されています。
ちなみに、泊まる場所はキャンプ場とロッジがあるんですが、キャンプ場18$、ロッジは50$です。国立公園内のback country infomation center で予約できます。僕はもちろんキャンプ場一択。テントを担いで行ってきました。
朝5:00起床。
普段なら絶対二度寝する時間に起き、まだ暗いなか必要なものを全部バックパックに詰める。
思ってたより時間がかかってしまい、朝ご飯を食べられなかったです。
朝6:00バス乗り場へ。
僕のいるMather Camp ground からトレイルヘッドまではバスを二つ乗り継ぎます。乗り継ぎはすごく簡単。久々にバックパッカーになった気分。日の出前は30分に一本バスがでてるらしい。
6:30 South Kaibab trail ヘッド到着
少し空が明るくなり始めた頃、到着。
あまり人いないだろうと思ってたらやっぱり中国人の団体御一行がいました。どこにでもいるなーこの人達。
バックパック重。。。!!
32ドル分の重みを感じながら、いざトレイルへ!
トレイルに入った瞬間、グランドキャニオンの広大な景色とご対面します。この時点で
おぉぉぉおお!!もう凄い!!
ってなるんですが、一番の見所は朝日で渓谷の色が変わるところ。
日が差すに連れてどんどん岩の赤色が目立ってくる様子はかなり綺麗です。
7:00 Ooh Aah point 到着
ここはどの人もみんなこの景色をみてooh... やaah...という言葉しか出てこないほど一気に開ける場所。
この景色をみながら食べる朝ごはんのクッキーはなかなかに美味しかったです!
撮ってもらいました。久々だったのでバランスが難しい。
7:40 cedar ridge
トイレがあります。10月の最終日、天気も曇りのち晴れという感じなのでそこまで暑くなく、水の消費は少なかったんですが何故か出るものは出る。この辺りから標高が下がったぶん、植生が変化してきます。
映画かよ…!
って景色がらどんどんでてきて楽しいです。
8:30skeleton point
どこがスケルトンなのかは分からなかったのですが、景色は相変わらず広い。遠くには今日の目的地、コロラド川が見えてきました。
サボテンちゃん。🌵
9:40the tipoff
最後のトイレ。ここまでくると遠くから川の音が聞こえてきます。あと3キロちょっと。下りだとやっぱ早いですね。
ご覧のスポンサーでお送りしております!
コロラド川!!
11:30phantom ranch
そしてトンネルをくぐり、、
橋を渡ると、、、
本日のキャンプ場があるファントムランチへ到着!!!昼前に着いてしまった( ゚д゚)
キャンプ場は早いもの勝ちで場所を取れるので、ぼくはトイレのすぐ横をキープ。夕方レンジャーが予約の紙を確認しにきました。
コロラド川は、"赤い川"っていう意味らしいですが、思ったより綺麗!!
なんと砂浜もあるんです!
ご飯を食べて、近くの川で洗濯兼お風呂をした後、特にやることもないのでコロラド川ビーチでお昼寝タイム。
快適……谷底快適!!
そんな優雅な昼時を過ごしていると、何やら遠くから音楽が。
んん?と思って起きてみると
謎の仮装集団が練り歩いてる。。。
そういえば今日は10月31日(ブログ書いている時です)
すっかり忘れてたけど、Halloweenだ!!
僕は特に仮装もお菓子も何も無かったんですが彼らはhappy Halloween!!と言いながらお菓子を渡して(投げつけて)くれました。
まさか、こんな谷底でトリックオアトリート出来るとは……驚く反面、僕はある言葉を思い出しました。
アメリカ人がよく言う言葉で、『Have fun !』というのがあります。解釈の仕方は人それぞれだと思うんですが、僕はそのまま『楽しみを持つこと』という風に認識してます。
こうやって旅をしている上で、どうしても時間に気を取られてしまい【短い時間の中でどれだけの場所に行けるか】という旅の効率化をしてしまうことが多々あります。
何をするかではなく、行くことが最優先になり、『〇〇へ行かないといけない』って意識が強くなってしまう旅。こうなると、自由な旅をしているはずなのに、余裕がなくなってしまうんですよね。
海外の人達は違う。こんな谷底でも楽しんでる。登山にとってただの荷物な仮装グッズやお菓子を持ち込むことで、しっかりhave fun している。
旅にとって大事なのは効率化ではなくいかに楽しめるか。また気づかされてしまった。わかってはいるけど実行するのは難しいんですよね。
でも、考えてみれば自転車だって非効率の極みみたいなものだ。車や電車より進まないし、雨や風には苦しめられるし、毎日クタクタになるし。
でも『自転車やーめた!!』ってならないのは少なからず自分の中でhave fun しているということなんだろう。
自転車に乗らない日に、なぜ自分が自転車で旅を続けているのかなんとなーく分かった気がしました。
満月なので星はあまり見えないんですが周りに光がないのでそれなりに夜空は綺麗。
新月の時に来ると、天の川が谷に沿って見えるそうです。
明日は登り返し。行きはよいよい帰りは怖い。
辛いと思うけどhave funを忘れずに楽しめたらと思います。
なんかもう筋肉痛きてる気がする……