飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

day.138 5000mに輝く虹

 
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標高5200mで輝く虹の山を知っていますか?

決して、思いっきり標高の高い所に虹がかかる訳ではなく、山自体が虹色に輝く場所があるんです。その名も『レインボーマウンテン』(そのまんま)

 

丁度一年前、ルートを決める上で色々なサイトや本を眺めていた僕にとって、このレインボーマウンテンを登ることは夢でした。

マチュピチュで得た筋肉痛もまだだいぶ残っていましたが、時間的に今日しか行けないだろう、という事で急遽ツアーを組み行ってきました。

 

朝3時半、眠い目をこすりながらバスに乗り込む。最近2時寝11時起きというダメ大学生のような生活を続けてきた僕にとってはなかなかキツい拷問です。

バスに揺られること5時間、朝ご飯の場所に着く。ツアーなので参加者は総勢30人程いるのですが、皆眠すぎて一言も喋らずに黙々と食べていたのは意外でした。外国人っていつでも喋るわけではないんですね。

 
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その後、更に1時間バスに乗り、登山口へ。

バスに乗ってる時はうとうとしていたんですが、降りてみてびっくり。

 
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なんだここ。


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遠くまでずっと広がる草原。

水面に映る雪化粧の岩山。 

時折顔を撫でるそよ風。

ゆっくりと歩いているアルパカの群れ。

 
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僕は今一体どこにいるのか一瞬分からなくなりました。

 
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少し歩くと、受付があります。

ここで入山料10ソルを払い、いざレインボーマウンテンへ!

 

お目当ての所までは、歩いて2時間ほど。

標高も700mほど上がるだけなんですが、何と言ってもここは登山口の時点で4500mある超高山地帯。

景色が良いとはいえ、初めての4000m級に頭がくらくらしてきます。

 

歩くたびに頭が痛くなり、それを紛らわせるためコカキャンディを舐め、なくなるとまた頭が痛くなり……2時間ずっとこれの繰り返しでした。

 
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しかしやっぱり情景はすごい。アルプスを彷彿させるような綺麗な緑に、猛々しい岩山がよく映える。

 
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青空はもはや紺色、宇宙に近いんだと感じさせられます。

 
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そして標高5000mに近づくと…

 
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雪が降ってきた。

おいおいマジかよ、ただでさえ寒いのに、雪まで降られるとかなりきつい。バスから降りた時晴れすぎて暑かったので、防寒具を置いてきてしまっていたのです。

 
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寒いし、風は強いし、酸素薄くて頭痛いし……

しかし!僕は晴れ男。

マチュピチュの雨季も吹き飛ばしてきたし、今回もなんとか…

 
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なりませんでした。

どうやら僕の晴れ男力はマチュピチュで使い果たしてしまったようです。本当にありがとうございました。

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http://www.theworld-j.com/tour/index_peru_zekkei.htmlより引用

本来であればこんな風に見える山も

 
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雪でこんなでした。

寒すぎてポーズもクソもない。

 
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5200mの頂上に辿り着き、少し粘ってみたんですが、これ以上晴れる様子もないので、下山することに。

 

帰りもなかなか大変でした。

一度高山病の症状が出ると、しばらく続くので、ずっと頭がガンガンしたまま下りなければいけません。

しかも雪のせいで斜面が恐ろしいほどズルンズルンになっており、3回程思いっきり尻餅をつきました。もうテンションだだ下がり。

 
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途中から一緒に歩いていたコロンビア人のカミーラ。

マチュピチュで会って、クスコでも会って、まさかのここでも再開。彼女もズルンズルン滑って二人でドロドロになってしまいました。

 
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結局、昼ご飯を食べるまでこの症状は治らなく、バスの中でも寝てるか気持ち悪さに耐えるかの二択でした。。。

 

帰ったらベッドに倒れこむようにして就寝。

身体もう動かない……

 

 

結局、あの綺麗なレインボーマウンテンは見れませんでした。更には標高と天気にボコボコにされ、なんとか帰ってこれた、という感想が一番です。

 

でも、忘れられないのはあのバスを降りた瞬間に見えたあの景色。美しすぎるアンデスの輝きは、僕をまたきっとここに呼び寄せるでしょう。

 

次こそ、あの『5000mに輝く虹』を見たい。

今度は一人ではなく、誰かと一緒に。

あの辛さと美しさを是非とも共有したいです。