飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

day.229,230 エンパナーダを食べに行こう!

f:id:remaker314:20180415123441j:image

Rio Grande - Tolhuin 

 

リオグランデのキャンプ場では結局2泊しました。膝にかなり負担がかかっているようだったし、天気も良くなかったし、そしてそろそろYouTube も見たかったし…!

 

幸いキャンプ場の近くにスーパーマーケットがあり野菜や果物を買うことができました。

最近お腹の調子がすこぶる悪く何を食べても素通りしている感じがあったのでビタミンと食物繊維をしっかり摂取する。ほんとう、僕のお腹は過酷な場所であればあるほどその弱さを遺憾無く発揮してくれます。

 

ヒーターのついた部屋でひたすらネットで遊びながら養生し、野菜と果物を食べまくり、ゴロゴロしていたおかげで今はむちゃくちゃ元気になりました!

 

 

そんな素敵なキャンプ場のオーナー、グラシエラさんに夢を聞いて見ました。

f:id:remaker314:20180415124139j:image

Hola ! Mi Sueno es que lleguen a casa Azul .

Hermosos espiritus como el tuyo !

Gracias duende del camping !! A seguir los Suenos !! Abrazote . 

 

『この小さなキャンプ場に来てくれるあなた達のような強い心を持つこと。』

 

聞けばこのキャンプ場は二年前にオープンしたばかりで、前は違う場所でホステルを営業してたんだそう。でも客と合わずに、今のキャンプ場のスタイルにしたらしい。

この自分の家の空いたスペースでキャンプしていいよ、というスタイル、僕もかなり好きです。オーナーも使うので整頓されてる事が多いし、何より客と管理人とはっきり別れないアットホーム感が居心地が良いのです。

 

実を言うと、アルゼンチンの人ってスペイン語に訛りがあるのと早いので聞きづらい、なおかつ伝わりづらいので会話が難しかったんですが、グラシエラさんは僕の言いたいことをしっかりと聞いてくれて、単語の意味を調べる時もゆっくりまっててくれたので安心して会話をする事が出来ました。これも居心地の良い理由の一つだと思う。

f:id:remaker314:20180415123441j:image

リオグランデに行く時はぜひぜひこのキャンプ場La Casa Azul de Graciala をお勧めします!(主にチャリダー、バイカーしか行かないと思うけど…)素敵なおばちゃんが歓迎してくれるはずです!

 

リオグランデからは海沿いに向かって進んでいきます。今日は良いことに追い風。悪い事は続くっていうけど、良い事も続くものです。

海岸線を気持ちよく走っていく。


f:id:remaker314:20180414090948j:image

f:id:remaker314:20180414090850j:image

そのうち、山の中へ入っていきます。

驚いた事に、木が生えている!勿論そこまで大きくはないのですが、今まで草原一辺倒だったのでなんだか新しい発見をしたみたい。紅葉もギリギリ残ってくれているようです!

 
f:id:remaker314:20180414091052j:image


f:id:remaker314:20180414091126j:image

追い風のおかげでビューンと進み、気づけばトルウィンの村へ着いてました。ここにはある用があります。

 
f:id:remaker314:20180414091201j:image

それは…パン屋さんに泊めてもらうこと!


f:id:remaker314:20180414091247j:image

なんと27キロも前から看板を出しているこのパン屋さん、チャリダーにはとても有名な所で、オーナーさんが無料でここに来たサイクリスト達を泊めているのです。

リオグランデから90キロ、ウシュアイアまでも100キロという絶妙な立地にあるため多くの自転車乗りがここのパン屋に集まる。ハイシーズンには人が溢れるくらい集まるそうです。

 

現在はもう秋も終わりかけ、寒い中自転車をこぐ季節外れのチャリダーは少なくこの日は僕と二人組のバックパッカーのみ。

部屋にはベットが丁度三つあり、実にエルカラファテ ぶりにベットで寝れる事になります。

f:id:remaker314:20180415125013j:image

 

壁にはびっしりと今まで泊まってきたサイクリスト達の書き込みが。そしてそこには知っている日本人のメッセージもありました。

 
f:id:remaker314:20180414091319j:image


f:id:remaker314:20180414091346j:image

 
f:id:remaker314:20180414091439j:image

ここのことは、実は日本にいる時から知っていました。数々の日本の自転車旅行者達がこのパン屋にお世話になり、そのブログや写真を通じて日本の僕に届いていたのです。

 

 

その記事を読んでいた頃は、まさか自分がここに来るなんて思っていませんでした。まさか、海外を自転車で旅するなんて。そんな世界があるなんて。あの頃は想像もできなかったなぁ。

 
f:id:remaker314:20180414091506j:image


f:id:remaker314:20180414091537j:image

 

そんな数々の先人達と、今僕は同じ場所にいる。。。勿論、距離も経験も全然違うけど、確かに同じ土俵に立っているのです。


f:id:remaker314:20180414091639j:image

なんだかジーンと来るものがあります。

 

コメントにも書いてある通り、ここはパン屋でエンパナーダが絶品らしい。ので僕も食べに行ってみました。店に入ると、まずその品揃えに驚く!

 
f:id:remaker314:20180414091744j:image

パンだけで20種類、そのほかケーキも同じくらい種類があり、チョコレート等のお菓子も作っている。すげー!!!南米入ってこんな規模のパン屋見たことないっすよ僕!

 
f:id:remaker314:20180414091821j:image

肝心のエンパナーダも7種類くらいあり、じゃあ5種類ほど貰おうかとオーナーさんに言うと、

 

…無言で7種類のエンパナーダを容器に入れて渡してくるではありませんか!

 
f:id:remaker314:20180414091847j:image

えぇ!?( ゚д゚)と驚く僕に対し、無言でd( ̄  ̄)グッとしてくるおっちゃん。

 

おっちゃん…漢だよ……!!

チャリダーっていうだけでこんなに恵まれていいんだろうか。感謝です…

 

ちなみに味はめちゃくちゃうまかった!!!!

すげえ美味い。なんだこれ。パリパリ生地に噛むと肉汁が溢れてくる。すげぇ。南米一だよ、おっちゃんプロだよ…頬が勝手に緩んでにやけながら食べてると、

またおっちゃんがd( ̄  ̄)グッとしてくる。ほんとうに、ありがとうございます。大変美味しゅうございました!!

 

部屋に戻ってすぐ、僕もコメントを壁に書かせて貰いました。今日は感謝ばかりだ。ウシュアイアまであと100キロ、あと1日か2日で到着するけど、良い気持ちで明日走り出せそうです。とりあえず明日の朝もエンパナーダ食べに行こう。今度は買わせてもらうぞ、おっちゃん!!

 

走行距離90キロ

合計距離12330キロ