こんにちわ,やしまる(@remaker314)です.
僕はこれまで自転車で国内,国外合わせて4万キロほどツーリングをし,計10か国を走ってきました.
そんな僕の旅を支えてくれた存在があります.
それは,株式会社モンベルの「チャレンジ支援プログラム」というものです.
皆さんはご存知ですか?
※私はモンベルの回し者ではありません.
モンベルとは?
公式ホームページより
モンベルグループは、株式会社モンベル、株式会社ベルカディア、株式会社北陸モンベル、株式会社ネイチュアエンタープライズ、株式会社モンベルホールディングス、モンベルアメリカInc.、モンベルスイスSAから成る、アウトドア用品の製造、卸、販売、イベント運営企画、保険業などを手がける総合グループです。
国内企業の中では大手のアウトドア企業です.正しくは株式会社mont-bell.
アウトドアスポーツ用品を企画から製造,販売に至るまで一本化して手掛けており,その価格の安さと性能の良さから登山を始め,様々なアウトドアスポーツ愛好家たちから絶大な支持を得ています.
また,用品を売るだけでなく,様々なツアーやイベント,講習も開いています.
アウトドアスポーツは楽しいだけでなく,危険性を含むものが数多くあります.プロと一緒に学びながら楽しめたら,今後も怪我なく安心してアウトドアライフを過ごせるようになりますね.
このあたりの配慮は流石の一言です.
間違いなく,日本のアウトドア界を牽引していく存在であるといえるでしょう.
モンベルのチャレンジ支援プログラムについて
モンベルは様々なアウトドアスポーツに関して用品だけでなく,ツアーや,イベント,保険にいたるまでありとあらゆる部門で活動しています.
その活動は災害支援や社会福祉活動に渡り行われ,もはや一介のアウトドアメーカーでは済まないレベルにまで到達しています.
その活動の一つとして,自然と関わりがあり、社会的貢献度の高いさまざまな取り組みを支援するプログラムが,「チャレンジ支援プログラム」です.
これはモンベルの有料会員であるモンベルクラブ,ファンドを原資とし,冒険・探検活動、自然保護活動、社会福祉、野外教育、地域貢献など、様々な活動をギアや資金提供によってサポートしてくれるシステムになります.
旅に行きたい!冒険をしたい!となった時,真っ先に必要になるのは資金面だと思います.
他にも時間やモチベーション維持,周囲からの反対等,色々工面していく必要がありますが,大企業であるモンベルにサポートしてもらえるというだけで,大きく影響してきます.
今もし何か考えている人がいれば,審査に出してみてはいかがでしょうか?
審査の手順,日程,方法について
チャレンジ支援プログラムを受けるには,その審査を通る必要があります.
この審査は年に4回あり,期限はそれぞれ
・2月末(6月以降に開始する活動が対象)
・5月末(9月以降に開始する活動が対象)
・8月末(12月以降に開始する活動が対象)
・11月末(翌年3月以降に開始する活動が対象)
となります.※期限は年によって変わる可能性あり
審査には書類の提出が必要で,
・応募用紙(所定の書式)
・希望商品リスト(所定の書式)
・収支予算計画書(所定の書式)
・行動計画書(書式は任意)
・過去の活動がわかる資料(書式は任意)
となります.この書類を郵送もしくはスキャンしたデータをメールで期限までに送ることによって,審査の対象となります.
このチャレンジ支援プログラム自体では毎年30人弱程度の冒険家たちが支援を受けており,その活動も人それぞれ全く違います.
K2の未踏峰ルートでの登頂を目指す方から,自然保護活動をしている方まで.本当に幅広い!
ですので,この審査で重要視されているのは活動の内容,というよりも何をするのか,その活動が何の役に立つのか,どういう思いでこの活動に臨むのか,という部分のように感じました.
僕にとっては旅をする前にこのあたりを整理するための見直す機会になって丁度よかったですね.
実際に審査に通ると,担当の方から電話で連絡が来ます.
連絡はかなり早く,二月締め切りだった時は4月1日の午前中に電話が来ました.
寝起きでエイプリルフールなんじゃないかと思ったのは担当の人には言えない...
実際受けた支援内容について
僕は2017年8月から2019年5月まで九か月の期間,アメリカ大陸12400kmを自転車で走行をするための装備として,以下の物資を無償,もしくは割引での提供を受けました.
提供物資
・ステラリッジ一型 (テント)
・シャイデックTR (自転車)
・サイクルヘルメット (自転車用ヘルメット)
・ドライフロントバック (自転車用バック)
・ドライサイドバック20 (自転車用バック)
・トレントフライヤー (雨具)
・ダウンハガー650 #1 (寝袋)
・アルパインクッカー (調理器具)
・フェザースポーク (食事用具)
・ビクトリノックス (多機能ナイフ)
合計総額はざっくりと25万円ほど.
普通に考えてもすごい額ですね.
また,支援を受けた人はチャレンジ支援プログラムの名前が載ったTシャツが無料で支給されます.僕はこのTシャツでほとんど走っていたくらい,機能に関しては文句なし.デザインも好みでした.
しかしここである疑問が浮かび上がる.
果たして,無名の,いっぱしの大学生にここまでサポートして,
モンベルに一体得はあるのだろうか?
モンベルに得はあるのだろうか?
このチャレンジ支援プログラムには,実は3つの制約が存在します.
それは,
・モンベルのブランドアピールに協力すること.
・活動終了後,一ヶ月以内に活動報告書を提出すること.
・モンベルのロゴor製品が写った写真をできる限り高画質で撮影すること.広報物としての使用を許可すること.(プロカメラマンは除く)
実際この制約が重いかというと,めちゃくちゃ軽いと感じています.
こちらが背負う制約に対するリターンが大きすぎるので,寧ろなんとかモンベルの広報をお手伝いしたい一心でこの記事を書いているくらいです.
ただ,3つ目の写真の無償使用はもしかしたらモンベル側にも得があるかもしれません.というのも,モンベルが発行しているカタログやホームページ,SNS等の写真は基本的にチャレンジ支援プログラムの冒険家たちが各地で撮影してきた写真を主に使用しているためです.
カタログの例.サイクリングコーナーの使用例としてウユニ塩湖での写真が載っています.
一概に全部がそうとは言えませんが,海外の僻地で同じ写真を企業として撮影するとしたら,恐らく一枚300万円ほどはかかるでしょう.
それなら冒険家たちに各々自由に動いてもらい,撮影してきてもらった方が経済的ですし,なにより実際に使用されているイメージを想像しやすいですね.
実際カタログに使用されている写真はどれも素晴らしく,見ているだけで憧れてしまうような写真ばかりです.モンベルのカタログを眺めるだけで楽しくなってしまう人はきっと僕だけではないはず.少しでも力になれているなら,こちらとしても嬉しいです.
最後に
モンベルのチャレンジ支援制度について,なんとなく理解できたでしょうか?
様々な物資を提供していただける,モンベルの懐の深さが伺えると同時に,アウトドア自体の活動にも個人ではなく企業と共に携われるこの制度は本当に素晴らしいと思います.
より多くの人がこの制度を利用し,世界に羽ばたいて,そして今度は自分が昔そうだったように,様々な人にアウトドアの魅力を広めていけると良いですね!
ぜひ,あなたが旅に出る事を考えているのであれば,ぜひ利用してみてはいかが?
公式のホームページをのぞいてみたくなった方はこちらから
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