Faxafoss - Laugarvatn
連日の天気予報によると、今日は晴れらしい。
ワクワクしながらテントが出ると、一面真っ白の空が広がっていた。嘘じゃん!
とりあえずココアを入れて心を落ち着かせます。
そういえば。今回のランを一緒に走るメンバー紹介をしていなかった。
アイスランドに来てしまったイかれたメンバーを紹介するぜ!!!!
南米にも来た、走るコック&メカニック!
ぽりえ!!
酔うとすぐ全裸になる、走るコンプラ違反
おーやま!!
最近彼女ができた走るイケメン、
おかど!!!
そして彼女もできない僕。
以上です。
今日からは、ルートを変更する。
というのも、昨日から抜きつ抜かれつ一緒に走っていたおっちゃんが、『アイスランドは風向き的に時計回りが良くて、俺たちみたいな無知な奴らは反時計回りするんだって!HAHAHA!』と言ってルートを変更したからです。
おいおいおいおいまじかと思い、天気予報を確認すると、確かに時計回りに風が吹いている気がする。気のせいといえば気のせいだけど、ここ三日間ずっと向かい風に苦しめられてきたので、これは考慮すべき案件だ。
早速ぽりえ、おーやま、おかどと会議を行い、西に向かいつつ一号線に合流し、時計回りに行くことに決めた。
時間は多少ロスしたけど、早い段階に気づけてよかった。アイスランドは自転車で周るには見所が離れていて、効率よく走る必要があるのです。いや、そもそも自転車で来る場所ではないのかもしれない…
そのため、今日は観光地に寄ったら、そのまま来た道を戻り、途中から分岐する。観光地は二つあり、一つはこの間欠泉、ゲイシールです。
近くなるにつれ硫黄の匂いが強くなり、湯気がもうもうと立ち上っているのが分かる。たまに吹き上がる間欠泉が遠くからも見えるほど、迫力があった。
これが
こうなります。
なかなかでかい!
小さいくぼみからも、常にボコボコと音がしており、地球の鼓動を感じられる。
あとは併設されているレストランからめっちゃ美味しそうなシチューの匂いがしました。
そこから10キロ北に行くと、今度はグロスフォスの滝があります。
昨日のキャンプ場に滝があったのでそんなに滝を見たい欲はなかったんですが…ここは違った。
連日の雨が濁流となって、ぱっくり割れた大地の溝に轟々と音を立てて注ぎ込む、グロスフォスの姿があった。
人が飲み込まれればひとたまりもない。
晴れていれば滝壺から舞い上がる霧に虹がかかるそうだけど、それは晴れていたらの話です。
ちなみにここを流れる水は奥の氷河から流れてくるらしい。そして今日話したおっちゃんはあの氷河の横を通って北側に出るんだそうな。
おっちゃん頑張って…!
一週間後に会おう、と熱い握手でさよならしたのであった。
そしてこの後僕達は雨に追われて走行することになる。
雨の日の走行ほどつまらなくて無意味なものはないのだけれど、前進しないと兎にも角にも進まない。
手足の先まで痺れさせる冷たい雨の中、どうにかLaugarvatnの町まで辿り着く。
雨の中のキャンプも走るのと同じくらいつまらない。そのテンションを上げようとスーパーで羊の肉を買ったのですが
雨が強すぎてテントから出られない…
結果、前室クッキングとなるのでした。
テントの中が羊肉の匂いでいっぱいになるけれど、めちゃくちゃ美味い!
たまには良い肉を買ってみるものですね!(ちなみにこの肉はじゃんけんで負けたおかどが買ってくれた)
羊肉のおかげで、なんとか回復できた気がする。そして僕はこの日以降、羊を見るたびに『あ、ラム肉が歩いてる』と思うようになった。
走行距離 70キロ
合計距離 233キロ