飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

iceland day.12 神は微笑むか

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Hvammstangi -  Holtastaðir

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最近、雨に起こされる事が多い。

雨はいつ降るか分からない上に、一回降ると止まらないアラームのごとくテントを叩いて起こしてくれる、非常に厄介な目覚まし時計です。 

 

この日は更に雨だけでなく、風も一緒にやってきてテントの中で転がりながら起きるという、人生でもそんなにない最悪の起床となりました。とりあえず、ペグと浸水状況を確認して、共用ルームへと急ぐ。



アイスランドのキャンプ場にはたまにこの共用ルームが付いているところがあり、中では食事や会話だけでなく、充電やwifiを使えるので非常に便利です。今回のように、暴風雨に晒されても避難できますし。

 

アイスランドのように天候が変わりやすい地域では、僕達がキャンプ場を見る基準としてもこの共用ルームがあるかないかはかなり重要になってきます。

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そんな部屋で本当は一日中ぬくぬくとしていたかったんですが、日程的にあまりゆっくりはしていられない。

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暴風吹き荒れる中、えいやとゴアテックスを着て出陣しました。あぁ、天気の神はいるのだろうか…

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始めの1時間は雨に降られず、暴風が追い風となり、物凄い速度で走れた僕達。しかしその後2時間雨に打たれ、完全に体が冷えてしまいました。

 

追い風の時はオーバーペースになりやすい。特に、雨の時は動いている間はいいんですが、止まった瞬間動けなくなってしまう。

四人とも、唇を真っ青にしガタガタ震える状況に。

 

とりあえず、近くのカフェに入り暖を取る。

Blönduósの街にもキャンプ場はあるのですが、共用ルームはなく、結局雨の中テントを建てる羽目になるのであまり良い状況ではない。

ただ、ここから先に行ってこれ以上良い条件の泊まれるところはあるかはわからない。

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天気予報や風の状況を確認しながら、どうしようか話し合った結果…

 

もう少しだけ先に進んでみることに。もしかしたら、もっと良い所があるかもしれない。

もはや神頼みに近いまま、街を飛び出しました。

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しかし、アイスランドはこう見えても野宿ができる場所は少ない。基本的に道路の脇には柵が張り巡らされ、農場が広がっているのです。

また、私有地でなくても隠れる建物や森林がほとんどないので、道路から丸見えだったり風に吹きさらしにされたりとキャンプに適した場所では全くない。

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時間は過ぎ、日は傾いていく。

暗くなればなるほど、キャンプ地を探すのは困難になる。

どうしたら雨風を凌げて、環境を傷つけずにテントを張る事が出来るんだ……!

考えに考えた結果、選ばれたのは…

 

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教会でした。

アメリカでも一度野宿をさせてもらった事がある。ここなら許可を貰えるかもしれない。

 

恐る恐る地元の人に聞いてみると…

 

 

 

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オッケーサインをもらえました!🙆‍♀️

よっしゃー!思わずガッツポーズをしてしまうほど、喜びました。

 

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教会の脇にテントを張らせてもらう。

ここなら風を防げるし、雨もある程度木が抑えてくれるはず。余計に草花を踏み潰すこともない。

 

地元の人には頭が上がりません。アーメン。

 

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この日はなぜか夕方だけ晴れて、綺麗な夕陽が見えた。あぁ、神は微笑んでくれたんだろうか。Jesus!

 

将来は、海外旅行をしても全部ホテル泊できるような、稼げる男になるんだ。

テントの中で、そう心に誓ったのでした。

 

走行距離  72キロ

合計距離 844キロ