飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

iceland day.20 さらばフィヨルド

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Berunes - レストエリア

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風が強い日は、テントが音を立てて揺れるので非常に眠りづらい。のでイヤホンを付けて眠ることにした。

 

曲も一曲ずつ変わると、その度にリズムが変わって眠りにくくなるので、一曲を無限リピートで。選ばれたのは、山下達郎で、僕らの夏の夢

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一定のゆったりとしたリズムで、曲が流れる

 

あの丘の向こうに

僕らの夏がある

変わらないもの 美しいもの

全てそこにある

 

太陽の行方を

向日葵が追いかける

風の音さえ 聞こえないほど

僕らは見つめ合う…

 

そう、僕達は今、夏なんだ。

 

大学生の夏休みという青春まっさかりにいるんだ…

 

少し暑苦しい、蝉の鳴き声が聞こえてくるあの夏が、きっとすぐそこに待ってるんだ……

 

 

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目を開けると、そこには冷え切ったテントの屋根がありました。今日もよく寝れたようです。本当にありがとうございました。

 

僕らの夏の夢はとっくに終わってたよ…

 

ちなみに九月の中旬は、もうシーズン外で、冬だそうです。てっきり10月くらいだと思ってたのだけど、どこのキャンプ場でも『冬なのに自転車だと寒くない?もうオフシーズンよ』って言われます。値段はオンシーズンと変わらないんですけどね。ちょっとくらいオフしてくれ。

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そんな寒空を走る。幸い、今日は風は強いけど、天気には恵まれた。

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ため息をついてしまうほど荘厳な景色を眺めながら走るサイクリングは本当に贅沢だと思う。

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東部のフィヨルドは、西側と違って海岸線にずっと沿っていくので、フィヨルド自体の形がよく分かる。地層が斜めになっているので、おそらくプレートのぶつかり合いで隆起した断層が見えているのだと思う。

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そこがさらに風や氷河で削られるので、彫刻のような外観になる。これはもはや自然の芸術といってもいいレベルです。

 

昔習った地理や理科の知識を総動員しながらどうやって出来たんだろう?って考えると、あの時の勉強も無駄じゃないんだなって思います。

 

寧ろ、こういう経験がないと必要性を感じませんよね。英語も日本にいるだけならする必要はないと思うけど、海外に行くなら必須になるように。歴史も政治も、海外ではよく『どう思う?』って聞かれたとき、どもってしまうことが多かったから自主的に知ろうとするようになったし。ニュースも他人事じゃなくなった。

やはり日常に必要性を感じることは大切なのだと思う。

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東部フィヨルドはアップダウンもそこまで多くないので、ぼーっと考え事をしながら走るにはとても良い道です。考え事しすぎて道から滑落するくらいには、良い道ですよ。

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久々に血が出た。地味に痛い。

 

今日はキャンプ場が周りにないため、レストエリアで夜を越す。1日を締めくくるように、太陽が少しだけ雲から顔を出してくれた。

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さらば東部フィヨルド

ここからは最終ステージ、見所の多い、多すぎる南部に入っていきます。

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走行距離 104キロ

合計距離  1480キロ