帰省で3日ほど帰ってました。
その時に久しぶりに知人に会って話した時に少しだけ旅の話に触れたんですが、どうやら旅の資金を集める時に他人からお金を得るのは望ましくない、という内容を言われてドキッとしてしまいました。
少しだけ話を詳しく聞いてみると、どうやら知人の好意を換金化するシステムそのもの自体が好きではないようでした。自分の趣味に、人のお金を使うなんて、という感じですかね。
この他人のお金、というところに物凄く疑問を覚えました。
そもそもクラウドファンディング、というものが何かと言われれば、ネットでのプレゼン大会なんです。自分のやりたいこと、実現したい夢をプレゼンして、リターンを用意して、視聴者がそれを見て判断して、お金を払う場合もある。
つまり対価を払って価値を得るので普段の買い物と何ら変わらないわけです。もちろん、そこには感情やプロジェクトに対する期待値、信用なども関わってくるので微妙には違うけど…
クラウドファンディングだからといって他人を騙してるわけでも、お金を巻き上げてるわけでもないです。第一そんなものでお金をとれるほど甘くはありません。
そもそも、クラウドファンディングは募金箱ではありません。
ページを作ったといってもお金が集まるわけがありませんし、成功率が約30%というのもそれを物語っています。
不特定多数の人に、自分のやりたい事を言って説得させられる人がどれくらいいるんだろう。
僕の場合は三ヶ月前から企画や文章を練って、恥を忍んで先輩や同期、時にはアドバイスをもらいながら修正していくことは、決して楽な方法では断じてありませんでした。
バイトで稼いでいるほうがまだ楽です。(実際僕の時はバイト3つ掛け持ちしていましたが)
とまあきついところを話していきましたが、そんな中僕がどうしてやったかというと、一つは単純にやってみたかったから。もう一つは色んな人に関わる旅にしたかったから。
アフリカのことわざに、『早く行きたいなら一人で行け。遠くに行きたいならみんなで行け』というものがあります。
僕の旅の道中は一人で行くことが多そうだったので、旅自体に関わってくれる人を増やしたかったんですね。
夢を聞く企画にしたのも、自分が夢に挑戦する一方で、他の人達の夢に関わりたかったから。
実際、クラウドファンディングについては地方新聞で紹介してもらえたり、色んな人に協力してもらったりでなんとか成功しました。
その時にもらったお金の重さはバイトで稼いだ何倍も重く、そのおかげで旅中も責任を持ちながら旅をすることができ、リターンも無事送り終えることができました。
また、旅が終わってからも僕に関わろうとしてくれる人達もいます。お金以上に、こういう人達との出会いのほうが僕にとっては大切です。
だから、クラウドファンディングで旅の資金を募る、ということに対して、バイトした方が貯まるんじゃない？とか好意をお金にするんじゃねーよという意見は全て『やってから言って欲しいな〜』と思っています。本質からずれてるので。
もちろん、これはやる側の人にも言いたい。全然楽じゃない、自分の覚悟を見せないといけない。ちょっとした気持ちでできるほど甘くない。あとお金だけ欲しいならちょっと頑張って自分で稼いでやるべき。稼ぐ手段はいくらでもある。
と僕は思っています。これはただの僕の意見なので良いも悪いもないです。ですが、どうしても一言申し上げたかった。知人にもその時に言えればよかったな。険悪にならずに伝える自信がなくて言えませんでした。
経済的な理由で出来なかったことに挑戦できる、ということはそれだけで物凄く価値のあるものだと思っています。だから、これからそういうことに挑戦したいという方がいれば全力で応援します。皆さん良い旅を。
今日はここまで。
アディオス！！\( ˆoˆ )/
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●ライター:やしまる
理系大学院生、来年３月から大阪に引っ越しします。
大学3年生の夏休みに自転車で日本を縦断、その後大阪-長野間ブルベやバリ島一周を経て、大学院1年時に休学し自転車でアメリカ大陸を縦断。その後アイスランドを経て10カ国約16000kmを走り、帰国後は報告会や展示会を開催し、主に自転車旅で得た経験を伝達しています。プリンづくりが好き。
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