先日卒業式の日を迎え、無事卒業することができました。
こんなに好き勝手にやっていた僕のような人間でもなんとか卒業することができ、もう本当に感謝の気持ちしかありません。
大学はよく『ただの箱』だと言われます。
学歴で就職のレベルもその後の人生の幸福度も変わってきてしまうという話も昔はありましたが、
今はちょっと変わってきて、どこの大学に入るか、よりどこの大学で何をするか、の方が重要視されてきているらしいですね。
僕は長野の信州大学に在籍していたのですが、この大学に入った理由は『最強のサッカースパイクを作るため』でした。
国内では唯一の繊維学部が信州大学にはあり、そこでは様々な繊維に関する研究を行っています。
スポーツ系に就職したいと思っていた僕にとっては、ウェアや繊維製品を研究できるこの学部はかなり志望理由とマッチしていた最適な学部だったと思います。
結局、サッカーよりもアウトドアスポーツの方が好きになってしまったので、その夢は今はもはやないのですが笑
長野に住んでいて、自然は他のどこと比べても別格だと感じました。
渋峠、上高地、美ヶ原、そしてアルプスの山々に囲まれた街はカナダで言えばバンフ、
アルゼンチンでいえばエルカラファテのような、立派な山岳観光都市に匹敵する魅力を持っていると感じます。
長野に初めてきた時は『なんだこの田舎は』と思いましたが、今ではこの環境がたまらなく好きになりました。
そういった意味では、ここ信州大学の『箱』はかなり僕にとって優秀な箱だったのではないでしょうか。
下手に都会に行くより、ずっと有意義な時間を過ごすことができたと感じています。
そのような環境から出ていくことは、とても寂しいですし、少し悲しいです。
ずっとこのままでいられればいいのだけど、きっとこのままでは成長できないから。
卒業のこの感情と、海外に行く時の搭乗口を通る気持ちは似ているかもしれません。
空港まではお見送りの家族や友達が来てくれるかもしれませんが、搭乗口のゲートを通ると、そこには自分しかいません。
全ての責任は自己にあり、自分の動き方次第で自分の運命が決まる。
今まで自分がいた『安全地帯』から、49%の不安と51%のワクワクが入り混じる危険地帯へと飛び出していく感覚。
慣れない環境にきっとこれからも悩んだり、悲しんだり、疲れたりするでしょう。
いつもは周りの人達がらそっと力添えをしてくれていました。
これからは自分も誰かの支えになれるように生きていきたい。
まだできないけれど、徐々にそういう力をつけていきたいと思っています。
ということで大学を卒業し、これからは大阪に住みます。大阪のイメージは怖い人達とたこ焼きのイメージしかないのですが、住めば都の言葉を信じて何とか生きていこうと思います。
これまで会ってくれた皆さん、ぜひ大阪に遊びに来てください。美味しくて楽しい店を見つけておきます。
逆に大阪に住んでいる方々。そんな店を教えてもらえると嬉しいです。
それでは、またどこかでお会いしましょう\( ˆoˆ )/
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●ライター:やしまる
自転車総合メーカーのサラリーマン。
大学3年生の夏休みに自転車で日本を縦断、その後大阪-長野間ブルベやバリ島一周を経て、大学院1年時に休学し自転車でアメリカ大陸を縦断。その後アイスランドを経て10カ国約16000kmを走り、帰国後は報告会や展示会を開催し、主に自転車旅で得た経験を伝達しています。プリンづくりが好き。
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