飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

追憶の石垣島 *6 オリオンビールでかちゃーしー

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船の中で爆睡し石垣島へと戻った我々は,茶髪をなびかせる敏腕インストラクターのお姉さんから頂いた情報を頼りに,ある所へと向かう.

 

それは飲み屋街.

朝から砂浜で遊んで海で泳いでご飯も食べて昼寝もして,,,

もうやっていないのはお酒を飲むことくらい(実は昼に少しだけ飲んでいたのだけど)

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石垣港からすぐ近くには繁華街があり,そこにはもちろん飲み屋街もある.

その中でも,千円でべろべろになれる通称「せんべろ」と呼ばれる店が集まっているのが石垣島ヴィレッジ」なる場所なんだとか.

 

しかも恐ろしいことに,このヴィレッジの中には午前11時から空いている店もある.

石垣の人達をきっとダメにしてしまうこの怪しげな村は,僕達が着いたまだ日がサンサンと出ている午後4時の時点でも活気に満ちていた.

 

 

ここからはこのブログを見た後に石垣島に行く人がいた場合を想定し,行ったお店を紹介していく.ちなみに行けば行くほどべろべろになるため記憶は定かではないし,そもそも楽しすぎて写真をあまり撮っていない.

 

 

一番目に入ったのは「せんべろ風土」というチェーン店.

藁焼きと酒 せんべろ風土 美崎店 - 石垣市/居酒屋 [食べログ]

全国に展開している店ではあるが,メニューは店によって変わるという.

実際に,僕たちが行った店では「モズク酢」や「アオサの天ぷら」など地元の風土にあった商品のラインナップだった.値段も一皿300円ほどで,味も美味しい.

更には,この店では「ドリンク3杯+つまみ一皿」で1000円というせんべろの中でも特段のせんべろだった.ドリンクにはビールやカクテルの他に,泡盛も含まれる.それらが三杯飲めてつまみも一皿きて1000円というだから驚きである.

 

結果,僕たちは一軒目からべろべろになった.

 

 

二軒目は同じヴィレッジの中の一番入り口に近いところで飲むというよりは半ば休憩のような形で入店した気がする.泡盛はいったんストップし,ビールやカクテルで酔いを覚ます.

この店はどちらかというと地元の食材や特産物を取り扱っており,「スクガラス」や「グルクンのから揚げ」など聞いたことのないような名前のものを注文した気がする.

もうこの時点で記憶があいまいになりつつある.

 

 

三軒目に行く店は事前に決めていた.

石垣,というより沖縄近郊では民謡居酒屋というところがあり,お酒や食事を楽しみながら民謡のライブを聞けるらしいのだ.

しかもライブで店内が盛り上がってくると,「かちゃ―しー」と呼ばれる踊りを踊るらしいのだ.そんな面白そうなところがあるならぜひとも行ってみたいということで三軒目はそこに決定.

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店に入るともうほとんど満員のような状態で,奇跡的に席に座ることが出来た.しかも目の前に演奏者がいるベストな席.

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初めは沖縄の民謡から始まり,皆が知っている「島人の宝」も流れると店の中のボルテージは一気に沸騰寸前.なんと太鼓の演奏も目の前でやってくれた.

 

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そして最後に「オジー自慢のオリオンビール」が流れると,おもむろに立ち上がるように言われ,店の中でかちゃーしーだらけに!

「かちゃーしー」の意味はかき混ぜるらしい.まさに店内をかき混ぜるように動き回り,知らない人と踊り,乾杯をする.

 

石垣島で生の演奏とかちゃ―しーができるなんて.

正直,めちゃくちゃ楽しかったです.

 

その後は,タクシーで宿まで戻り,酒を買い込み,いつもの海岸へ向かう.

 

 

ごろんと岩の上に横になると先ほどまでの喧騒が嘘のようになくなり,さざ波だけが聞こえてくる.

そうして目を閉じると耳の奥底からは先ほどのかちゃ―しーの小気味よいリズムが鳴ってくるのでした.