走る、釣る、野営する。

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない会社員のブログ。

【ネパール山岳自転車釣り旅】①ヒマラヤの麓へ

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アンナプルナサーキットをご存知だろうか。

ネパールはポカラの北、世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈の一つ、アンナプルナⅠ〜Ⅳ峰をぐるりと回るルートで、標高7000m〜8000m峰の山々に囲まれた風光明媚なトレッキングができると人気の道だ。

 

このアンナプルナサーキットは最高標高が5416mあり、これは自転車で行ける峠としては世界最高標高となる。(自転車でいける道、という定義ではウトゥルンク火山の5780mが最も高いのだが)

 

また、このアンナプルナサーキットに流れる川には、神の魚と言われる金色の魚、ゴールデンマハシールが住んでいるそうだ。

 

綺麗な山々を眺めながらサイクリングしながら、ヒマラヤをバックに釣りをする…

そんな光景が頭の中に思い描かれた瞬間、僕は会社に有給申請を出していた。

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事前情報では、雪次第であるが自転車の担ぎ上げを想定する必要がありそう。そのため、とにかく装備全体の重量を軽くすることが第一優先とした。

とはいえ、夜は-20℃まで下がる見込み。装備を削り過ぎると寒くて夜眠れなくなってしまう。

荷物を削りつつ防寒性を取るため、服の着替えはほぼ無しにして、中綿+ダウンを1着ずつ持っていき防寒とすることにした。

暖かい防寒を一枚持っていくよりレイヤリングで調整できるし、生地が多くなるので空気層も保てる想定だ。

 

装備に加え時間もかなりギリギリになりそう。

有給申請は会社員の権利。それは重々承知しているのだが、おいそれと使う勇気は出ない。

僕の中で先輩社員に仕事を押し付け、遊びに出れる限界は10日間と考えた。勿論、朝に帰国したら、そのまま即出社である。これは僕なりのサラリーマンとしての矜持だ。

 

こんな弾丸旅行だが、軽いノリで聞いてみたら同行する同期が3人も現れたのが驚きだ。皆歴戦のチャリダーで、普段からレースにも赴く強者ばかり。

さらには僕含め、3人が既婚者だ。

もう既に、色んな意味で心配である。

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バンコク経由のタイ航空でカトマンズまで。

サラリーマンといえど、お金があるわけではないのでタクシーの客引きを蹴散らしながら歩きでホテルまで向かう。あれ?あまり学生時代と変わっていないような…

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翌日朝5:15に予約したジープに乗って、ベシサハールまで向かう。

カトマンズからベシサハールまではバスが出ているが、4人が同日動けるかわからないのと、チケットの予約を前日にしないといけない。

そうなると少なくとも半日は消費してしまうため、割高ではあるがジープチャーターを行った。

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今回、実は同行者のヤブウチが荷物を空港に忘れるというお茶目なシーンがあったのだが、このチャーターのおかげで取りに行くことができた。

それ以外にも、かなりぶっ飛ばした運転をしてくれたり、自転車をバラして詰めたりできるので、高いお金を払う価値はあると思う。

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カトマンズからはガッタガタのかなり荒れた道が続く。峠を越えるたびに道は崩壊し、その為渋滞ができる。距離としてはそこまで大したことはないのだけど、こういうプチ遅延イベントが多いので時間はだんだん伸びていき…

 

揺られること8時間、ようやくベシサハールの街に着き、まずは許可事務所へ。

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アンナプルナ サーキットには入域許可証が必要で、ACAPと呼ばれる紙を買う必要がある。

今はベシサハールの街を抜けた6km先に移転しており、3000rp(3200円)で取得できた。

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ホテルを探してブルブレの街に着くと、街の影からヒマラヤ山脈が顔を出し始めた。

この時点でかなりテンションが上がってしまったのだが、これからあのヒマラヤを登っていくと思うとかなり心が湧き立つ。

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ホテルはリバーサイドホテルという名前のホテルに決めた。宿泊料金はなんと驚きの250円。

夕食と朝ごはんはここで食べるシステムになり、実質は朝夕付きのプランで元を取っているようだ。

 

リバーサイドというだけあり、川が近くに流れている。

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試しにルアーを投げてみたのだけど、何も反応は得られなかった。この先の上流には果たして魚はいるのだろうか?

地元の人に聞くと苦笑いをしているが、一応魚はいるみたいではある。

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夕食時には周囲の家の子供達が現れ、歌ったり踊ったり過ごしていた。

彼らが凄いのは、夕食が出た瞬間、『じゃ!ご飯楽しんで!』と潔く去っていったことだ。

完全にご飯が運ばれるまでのエンターテイメントだということを自覚しているのだろうか。

 

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ネパールの食べ放題カレー定食ダルバートを腹一杯に詰め込み、ベッドに横たわればすぐ眠くなる。もう既に会社で働いていた時を忘れ、1人のサイクリストになっていくのを瞼の裏で感じていた。