飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

【モンゴル乗馬ツアー】 ツォクトさんちのお馬さん vol.2

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ユーラシア大陸の内陸に位置するモンゴルでは寒暖差が激しく、昼間は30℃近くまで気温が上がるが夜は10度前後まで冷え込む。

その気温差は大量の夜露と結露を発生させる為、乾燥している割に外で衣服を干すことはできない。

結果、昨日自分たちが着た服や下着に囲まれながらの起床になる。

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気分はあまり良くないが、今日も天気は素晴らしい。夏の間、雨が降ることは稀なんだそう。

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朝ごはんを食べ、テントを片したら出発。

今日のアシモは昨日に比べて転ぶことが少なく、足取りも軽く、僕の指示をよく聞いてくれる。

2日目にして懐いてくれたのかと思っていたが、次第に機嫌が悪くなり、他の馬を蹴り始めた。

どうやら、朝の涼しい時間で腹も満たされていたからのようだ。

荒れ始めたアシモは他の馬と距離を取るようにして、群れから離れて歩くようになった。

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馬に乗るまでは勝手に歩いてくれる便利な動物という印象が強かったが、馬は馬で感情があり、一筋縄ではいかない。

ツアー客のような初心者の場合は舐められる事も多く、言う事を聞かない場合も多いらしい。

アシモはまだ指示を出すと従ってくれるが、歩くのが遅かったり、すぐ道草を食べたりと非常にマイペースな馬だ。それは決して悪いわけではなく、馬に揺られる旅とはそういうものなのだと思う。

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タマガヌンウンドゥル山を超え、昼は開けた場所でご飯を頂く。

 

米粉の焼きそばのようなものを出されたが、なかなか喉を通りにくい。

昨日の馬乳酒による消化機能の爆発を少し引きずっているのと、正直マトンのクセが段々嫌になってきていた。

 

モンゴルの味付けは基本的に塩のみで、香辛料はほとんど使用しないことが多いらしい。

そうなるとメイン肉である羊が味の根幹になることが多く、料理が全て羊味になる。

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また、飲み物も朝に500mlもらえる水以外、全て暖かい茶、コーヒーのどちらかしか無料では飲むことができない。

日差しは暑く乾燥しているので冷たい水をガブガブと飲みたいところだが、水を大量に取ると汗を多くかき結局喉が渇いてしまう為、暖かい飲み物しか提供しないらしい。

遊牧民の無駄にしない考え方がツアーにも自然に溶け込んでいるのがよくわかるが、今はとにかく、お腹を壊しても馬乳酒のように冷えた炭酸の飲み物が欲しいと思う。

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この日は山頂にテントを貼り、昨日のホルホグの残りを使ってお粥を作ってくれた。暖かさと米が体に染みる。食文化というのは偉大で、食べ慣れたものが出てくるだけでほっと安心する。

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この日も星空を眺め、流星群を沢山見ることができた。

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