飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

【ネパール山岳自転車釣り旅】⑤歩けるアイスレイク

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manang - ice lake - manang

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カラッと晴れた高地らしい、爽やかな朝を迎えることができた。

昨日までは自転車でゴリゴリ漕いでいたが、今日は高度順応のための予備日としている。だいたいの人はmanangで過ごすか、チリチョレイク(4900m)まで登って高度順応するらしい。

 

僕達の第一目的はトロンパスを超えることなのだが、第二目的はネパールの河川で釣りをすることである。

 

この予備日を使い、manangの周りでぜひ釣りをしようと画策していたのだが…

ホテルマン曰く、どうやらこの辺りは氷河の水が流入するせいで水温がかなり低く、魚が住める環境ではないようだ。なんなら、この近くで魚を見たことがないとも言う。

 

…釣りができないと聞き、全てのやる気を失う僕達。

もういっそこのまま寝てしまおうかとも思ったのだが、こうしている間にも同僚、先輩が僕の残していった仕事をしていると想像すると、ホテルでごろごろするのはなんだか申し訳ない。

僕もすっかりサラリーマンになったのだと実感した。但し、やっぱりチリチョレイクまで行くのは面倒臭い。

 

そんな僕達が選んだのは…もっと手軽で高度順応ができる、ice lake(4600m)である。

manangからbragaまで戻り、そこから4kmほどの登山で登頂できるようで、ちょうど良い距離感だった。ありがとうice lake。

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いざ、昨日ピカピカにした自転車で。


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ice lakeまで、自転車で行けるところまで進んでみようとしたのだが…途中でギブアップして木の影にデポ。

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肩幅ほどの道しかなく、斜面方向に斜めになっているので走りにくいことこの上ない。

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と思っていると、どうやらここは正規ルートではない獣道だったようで、もっと整備された道に出た。これならもう少し自転車で進めたかもしれない。

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お気づきの方もいるかもしれないが、manangが標高3500mなので、ice lakeまでは1100m登ることになる。

登山道は4kmなので、平均勾配は27.5%だ。これは、自転車なら間違いなく乗ることができない斜度である。歩きでも割としんどい。

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昨日は3000m超えたあたりから頭がぼーっとしていたのだが、今日はさらにその上を行かなくてはならない。

とにかく一歩を小さく、呼吸を安定させて無心で歩き続けると、景色はどんどん荒涼としたものに。

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気づけば標高は4000mを超え、かつての南米アタカマ砂漠を彷彿させる、果て感のある風貌に変わっていく。

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目的のice lakeには昼過ぎに到着。

今日はゆっくり9:30に出発したのでまあまあのペースで登れたのではないだろうか。

 

ちなみに、このice lake、アイスと名がつくのに凍ってないやんけ!とよくブログで見かけるが、今回はなんとカチカチに凍っていた。

試しに乗ってみても、全く平気。

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テンションが上がってジョジョ立ちをしたのだが、なんだかコラ画像みたいになってしまった。

 

そうこうしているうちに風が強くなり、かなり冷え込みだしたので急いで下山。

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寒さのあまり道中のカフェでラーメンを食べたのだけど、山で食うラーメンは美味い。

本当に美味い。汁を啜った瞬間、美味しすぎて思わず声が出てしまった。

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そのままダッシュで下山し、ホテルに戻ったのは16時頃。雪がちらつき始めていたので、降る前に戻れて良かった。

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夜はもちろんダルバート。段々値段が上がっており、800ルピーもするが、おかわり無料には抗えない。

 

明日からはいよいよトロンパス超えに向けて登坂開始。

今日の高度順応が吉と出るか凶と出るか。

願わくば、誰も高山病にならずに超えたいものです。