前回の記事では,僕の好きな写真の「テーマ」について述べました.
それは「自然と人の対比」ですね.
「テーマ」を決めて撮影すると,何を表現すればいいのかが分かるので,撮影しやすくなります.
そして,その写真を見た人にもそのテーマが伝わると良いですよね.
しかし,どうやったらうまく伝えられるのか?
僕は,写真の「ストーリー性」にあると思っています.
ストーリー性とは?
STORY = 物語
となるように,「ストーリー性」とは,写真を見た人が写真の中の物語を想像させられるという意味だと思います。
つまり,その場にいなくても,この撮影したときの情景がありありと浮かび,まるでその場にいるかのような臨場感を伝えることのできるもの.
普段,SNSや雑誌で様々な写真を目にすると思いますが、いいなと惹かれる写真にはきっと強いストーリー性があるはずです。
ストーリー性のある写真とは?
例えばこんな写真.
透き通る青い空と生い茂る緑,そしてカップル二人の笑顔とポーズによってとてもさわやかな印象を受けます.夏の夕暮れの涼し気な風が流れてくるような気さえしますね.
こちらも,上の写真は崖に座り眼下に広がる海の青色から非常に爽快な印象を受けますが,下の写真は夕暮れの中ハンモックで静かに音楽を聴いている,なんだかノスタルジックな印象を受けますね.
パっと見ただけでそこに自分もいるかのような臨場感を感じさせることのできる写真,それが「ストーリー性」のある写真だと思います.
*ちなみにこの写真を撮影した「こんちゃん」は大変有名なフォトグラファーで,彼のブログは綺麗な写真と直観的な文章で非常に読みやすいです.
ぜひ時間があれば読んでみてください.
写真にストーリー性を感じさせるには?
さて,それではどうやって写真にストーリー性を感じさせるか,ということなんですが,僕は現時点で二つあると感じています.
まずは,ストーリーとなるテーマを見つける事.
何でもよいです.ビル群に沈む夕日,夜寂しく光る街灯の光,朝日が差し込む部屋の窓...あなたがいいな,と思ったものすべてにテーマがあります.
まずはそれを見つけましょう.
もう一つは「動」と「静」の動きをいれること.
静かに流れゆくものに対し,行動をしているものをプラスすることで,その写真に流れが生まれます.
僕の場合はテーマが自然と人なので,自然を「静」,人を「動」とすることが多いのですが,
例えば同じオーロラの写真でも単純にオーロラを映したものと
オーロラという「静」に対して,人が見上げるという「動」を足すことによって,「オーロラを見上げて感動のあまりぽかんとしているような姿」が想像できますね.たぶん.笑
あとはこんな写真.
これは状況が良すぎたので二度と再現することはできないと思うのですが,
ダイナミックな星空とそれを反射した塩湖によって全体として強い絵になっていますが,そこに「プロポーズをするカップル」の動きが入ることによって,ただ綺麗な写真ではなく,星に祝福されているような,まるで映画の世界にいるような感動を感じることができますよね.
テーマを決めて,「静」と「動」で表現する.
このようにしたら,自分の撮りたかった写真が撮れることが多くなりましたので,良かったら試してみてくださいね.
特に自転車乗りは積極的に自撮りをしていきましょう.
絶景の中を走っている姿は,それだけでとてつもないストーリー性を秘めた写真になりやすいですよ.
勿論,ストーリー性のある写真を撮る術はこれだけではないと思いますし,もし何か良い情報があれば教えてください.僕も勉強中ですので!
今日はここまで.
アディオス!!\(^o^)/
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●ライター:やしまる
理系大学院生、来年3月から大阪に引っ越しします。
大学3年生の夏休みに自転車で日本を縦断、その後大阪-長野間ブルベやバリ島一周を経て、大学院1年時に休学し自転車でアメリカ大陸を縦断。その後アイスランドを経て10カ国約16000kmを走り、帰国後は報告会や展示会を開催し、主に自転車旅で得た経験を伝達しています。プリンづくりが好き。
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