飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

【モンゴル乗馬ツアー】 ツォクトさんちのお馬さん vol.0

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モンゴルと聞いて、思い浮かべるのはどんなイメージだろうか。

どこまでも広がる草原、生活感を感じられるゲルと遊牧民、そしてのびのびと走る馬…

 

僕の中でのモンゴルはそんな感じだった。寧ろ、それ以外にない。なんなら行ったあとですら、それ以外記憶にない。

 

近いようで遠い気がする国。

 

そんなところだが、日本に帰国したあともふと惹きつける強い引力のような魅力がある。

強くおすすめするので、興味がある人にはぜひ行ってもらいたいと思う。

 

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もともと、婚約者であるマオ氏と夏休みに何をするか相談し、コロナも収まったことだし海外旅行に行きたいねという話になった。

問題は、どこで、どんな手段で旅行するか、だ。

 

僕は海外を自転車で回るのが好きだ。

とはいえそれを彼女に強制するわけにはいかない。

 

車移動以外で、安全と楽しさを両立できる移動手段は何かないか…と考えているうちに、馬に乗ることを思いついた。

 

馬なら体力が無くても乗れそう()だし、五感でモンゴルの風を感じることができる。

 

色々調べた結果、馬に乗りながら遊牧民のゲルを周り、星空の元テント泊するツアーを見つけた。その名をツォクトモンゴル乗馬ツアー。

モンゴル乗馬ツアー | 現地旅行会社 | ツォクトモンゴル乗馬ツアー

 

 

ちなみに、乗馬が楽そうとは書いたが、僕たちは一切乗馬をしたことが無い。

このキャンプは風呂無し、電源無し、ベット無し生活で数日間過ごすことになる。

果たして馬は言うことを聞いてくれるのか、マオ氏はアナログ生活を楽しめるのか、体(お尻)は無事なのか…

 

不安と希望とお尻防御用のサイクルパッドを持って、そっと申し込みボタンを押したのは5月のことだった。

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ウランバートル空港に着いたのは夜の23時。日本からは現在成田と関空から直行便が飛んでいる。

通常であれば、空港に到着した時点でツアーのピックアップがあるが、僕達は安い航空券を求めて一日早くモンゴルに入る。

その為、1日目は空港近くのホテルにチェックインし、2日目にウランバートル市内を観光してから乗馬ツアーに参加した。

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ホテルの窓からの景色。

着いた時は夜で分からなかったが、明るくなるとモンゴルの夏の景色が広がっていて感動した。

 


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時間があったのでナラントゥル市場を訪れた。

日用品からゲルの材料まで手に入るといわれるほど、様々なものを雑多に販売している。

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民族衣装のデールもかなり大量に置いてある。

ちなみに、基本的には値札がついていない商品がほとんど。

28万トゥグルグ(1万2千円ほど)と言われ、最初はふっかけられてると思ったが、後から聞くと意外と正規の価格だった。現地の人も普段からよく着用しているのを見かける。


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モンゴルの議会議事堂前広場。

英雄チンギスハン像が入り口に鎮座しており、地域の人からの信仰を実感できる。

有名なドラマVIVANTでちょくちょく出てくる。

 

市内をぐるっと見た後、日本大使館の前でピックアップしてもらった。

 

ドライバーのアビーさんは現地の方だが、3年ほど日本に住んでいた事があり、日本語が話せるので安心。

なにしろ、モンゴル語は読むことができなければ話すこともできず、レストランで注文するのにもGoogle翻訳が欠かせない。

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余談だが、モンゴルではトヨタ車が人気で、中でも旧世代のプリウスが非常に多い。

 

アビーさんの車もプリウスで、理由を聞いてみると燃費が良いからだそう。

そりゃそうだと思うが、ロシアから燃料供給を受けているモンゴルは、昨今の情勢からガソリン価格高騰がめざましく、かなり切羽詰まった状況らしい。

加えて電車が走っていないので必然的に車移動が多くなる。燃費=ランニングコストに直結するのだ。

 

しかし面白いのが、カーナビに映っているのは日本語なのである。

恐らく日本からの中古輸入車がそのまま売られているのだと思うが、勿論カーナビにはモンゴル語は入っていないから、そのまま使うしかない。

アビーさん曰く、モンゴル人は日本語が分からない人が多いが、カーナビの中の日本語は全員が知っているとの事だった。

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そうこうしているうちに、ツーリストゲルに到着。

こんなにも広い空を見たのはいつぶりだろう。

丁度夕日が水平線に沈んでいく姿を見ることができた。

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夕ご飯も美味しそう。

シンプルな味付けで好感が持てる。

このツアーでは三食準備してもらえる為、気が楽だ。

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明日から念願の馬ライフが始まると思うとワクワクする。

知らない天井を見上げながら、明日への思いを馳せるのはとても好きな時間だ。