飯とカメラとアウトドア 

家にいるとソワソワする。外に出ると家が恋しくなる。何をしていても落ち着かない、社会人のブログ。

【ニュージーランド自転車釣り旅】 day.13 マタウラ川にトラウトはいるか?②

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Lumsdenを中心に、南側を攻めた昨日とは打って変わり、マタウラ川北側を狙う。

そろそろ帰国日が迫っており、空港には近づきたいが、釣りはやめられないというわがままっぷりを発揮してしまう。

僕はサラリーマン生活で一体何を学んだのだろうか。

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まずはAtholのキャンプ場に荷物を置き、予約を済ませる。このキャンプ場は無人のため、ネット予約ができない。シャワーやトイレはあるため合法的キャンプができるのだが、土日はキャンピングカー勢とのサイト取り合い合戦が勃発する。

 

絶対にサイトを取りたい僕達は、チェックアウトの10時をすぎた瞬間に予約しに行き、我が物顔で荷物を広げた。

 

Atholの街にはトラウトカフェなるものがあり、出るメニューは普通のカフェと同じだが、トラウトにまつわる絵が飾られている。

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こんな大きくて美しいトラウトを釣りたいものだ。

トラウトカフェで英気を養い、いざマタウラ川へ。

昨日釣れなかった分、今日は釣れるのでは無いか、とパチンコ狂さながらの期待感を持って川へ向かう。

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A tholから南に5kmほど走ったところにマタウラ川への分岐があり、そこからは砂利道を走りながらポイントへ向かう。
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一つ目のポイントは橋の下で、かなり川幅が広く、流れもそこそこ強い。

何のアタリもなく、躍起になって投げていたらヤブウチが根がかっているのが見えた。
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それを見てほくそ笑みながら、自分は釣ってやるぞと投げる。

そんな邪心を見透かされたのか、僕も根がかった。

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この場所で撮影したのは魚ではなく、お互いの情けない姿になってしまった。

 

しかし、次のポイントでヤブウチが小さいブラウンを当てる。

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小さすぎて両手に収まるが、アタリがない僕にとってはとても羨ましい。

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20センチくらいで、まだ赤ちゃんサイズだが、流れも相まってかなり引く。

容赦なく水面から飛び跳ねるので、バレないよう必死になってしまう。


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ポイントを移動。路面自体が悪くないのと、景色も良いので移動は苦じゃない。


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3つ目のポイント。

一応今日行ける中では最奥ポイントで、是非ともここで釣りたい。

なんせ帰国日前日、釣りに専念できるのは今日がラストになる。

 

祈るように投げていると、良い感じに空気を読んでくれたブラウンが釣れてくれた。
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このサイズ、本来なら書くまでもないサイズではあるが、自分が釣ったことのない魚というのはどんなに小さくても嬉しい。

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満面の笑みである。

 

お互いにホクホクしながら帰路に着く。

本当に大したサイズも数も釣れていないが、僕達初心者にしたら、釣れただけで非常に嬉しい。ある意味1番幸せなのかもしれない。
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Atholのキャンプ場からは、自転車ですぐのところに川が流れており、ここも釣りのポイントになっている。
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しかしこの川に向かうには牧場を突っ切る必要があり、今回も例に漏れず牛が立ち塞がっていた。

 

ここまで何度も牛に阻まれ、泣かされ、撤退を余儀なくされていた僕達。

しかし、釣りに脳内を乗っ取られた人間とは醜いもので、気づけば『おらーーー!』と牛に向かって突進していた。

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逃げ惑う牛を横目に、川へ向かう。

入国したばかりの時はビクビクしていた二人が、逞しくなったものだなぁと感心していたら、思いっきり牛のウ○コを踏んだ。

彼らは逃げながらも、しっかり糞尿を垂れ流していく。いつ何時も油断できない、やるかやられるかの間柄なのだ。

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ちなみにこんなにも苦労してたどり着いたこの川では、全く釣れなかった。牛の祟りだろうか。

 

最終日にして、僕達は自転車を牛のウ○コまみれにし、とぼとぼと帰る。

ふと顔を上げると、ニュージーでは珍しい、満天の星とサザンクロスが輝いていた。

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